SOLA TODAY Vol.632
ついつい他人の悪口を言うことは、誰にでもあるはず。ネットや公共の場で言えば中傷等の問題になるけれど、たいていの人が親しい友人や家庭内の会話で終わるだろう。
我が家も今朝からボヤいていた。おとなりの家族がソーセージと干物が好きで、ほぼ毎日朝はソーセージ、夜は干物を焼く匂いがする。バルコニーに面した換気扇からその匂いが吐き出させれてくるので。避けようがない。
今朝も掃除をしていると、ソーセージを焼く匂いが入ってきた。「どんだけ好きやねん!」と妻と二人で悪口を言った。「あんなもんばかり食べてたら、そのうち高血圧か脳卒中になるで」とまで言ったこともある。
だけどマンションの廊下ですれちがったら、そんなことはおくびにも出さない。ニコニコとして挨拶をかわす。まぁ、それが普通だろう。ところが、もしそんな家庭内会話が世間に放送されたとしたら?
それに近いことが、アメリカで起きた。
Alexaが夫婦の会話を勝手に録音して部下に転送 非常に珍しいが対処するとAmazon
犯人はAmazonが提供しているAlexaという家庭用のAI。このAlexaには自動でメールを送信する機能がある。まだ日本で販売されている製品では使えないそうだけれど。どうもその機能が問題を引き起こしたらしい。
あるアメリカ人夫婦に、友人から連絡があった。「お宅の会話が盗聴されている」というもの。なんでも夫婦の会話が録音されて、その友人にメールで送られてきたとのこと。
原因はAlexaの誤作動。おそら会話の途中で、「Alexa」に近い言葉を夫婦のどちらかが発したのだろう。我が家でも同じようなことがよくある。会話の最中でiPhoneのSiriが反応して、要件を尋ねられたりする。
夫婦の会話で起動したAlexaが、メールを送信すると判断したらしい。おそらく「誰ですか?」と訊いているはず。そのときに、会話のなかでその友人の名前が出たのだろう。それでAlexaは会話を録音して、丁寧にもその友人に送ったということらしい。その友人の悪口でなければいいんだけれどねwww
これはちょっとヤバいよね。家庭内会話が世間に筒抜けになってしまう。Amazonは対処すると返答しているらしいけれど、はたして可能なのだろうか? 人間の会話を制限するのは難しいから、送信していいものかどうかをAIに判断させるのは酷かもしれない。
予防策は2つしかない。AIを自宅に置かないか、他人の悪口を言わないか。おそらく後者は無理なので、製品が改良されるまで使用しないほうがいいのかも。そのうち家庭内会話が原因で、炎上するというケースが出てくるかもしれないね。
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