SOLA TODAY Vol.643
何かに『なる』ことよりも、『なり続ける』ことのほうが難しい。わかりやすい例でいえば、作家になることと作家であり続けることの壁は、とてつもなく厚い。
特に少年少女が何らかの地位や名声を得たとき、そのままであり続ける人はほんの一部だと思う。ハリウッドの子役で一世風靡した俳優さんのほとんどは、やがてスクリーンから姿を消している。
そんな神童と呼ばれた人たちが、その後どうなっているかに触れた記事がある。
15歳で司法試験に合格した中学生も!天才少年「その後の人生」
この記事の構成に筆者の悪意を感じるので、あえて順調でない人生がクローズアップされている気はする。だけどなかなか興味深かった。
20年前に日本初の『飛び級』で千葉大学工学部に入学した男性。今は大型トラックの運転手をしている。
1991年に史上最年少の15歳で司法試験の一次試験に受かった男性。司法試験に専念するために単位制の高校へ進学したけれど、弁護士にはなっていない。高校卒業して起業したが、その後に会社は解散。今は行方知れずとのこと。
6歳のときに書いた童話がSF童話大賞を受賞して、合計で4冊の童話を100万部も売った男性。現在は執筆活動をやめて、弁護士をやっている。
漢字検定の1級に11歳という史上最年少で合格した男性は、さまざまな挫折を経験する。京都大学に入ると公言したが失敗。最終的には神戸大学を卒業して、中日新聞の記者をしている。
こうして書き出しみると、いろいろな人生があるんだなぁと感じる。たまたま何かの才能を持っていて、それが表舞台に出てしまう。問題はそのあとなんだろうね。将棋の藤井聡太さんのように、さらに飛躍していく人もいる。大リーガーの大谷翔平さんも同じだろう。
あることに関して才能があるからといって、それが『好き』だとは限らない。だけど周囲の大人は勝手にレールを敷き、未来のビジョンをその子に押し付ける。NHKの『半分青い!』で佐藤健さんが演じている萩尾律は、子供のころからノーベル賞取をる天才だと期待されている。だけどそのプレッシャーに耐えられない自分と直面することになった。
生まれつき優れた特質を持っていたり、知能指数が他者より抜きん出ている子供がいるのは事実。だけどそれは本当の意味での才能じゃないと思う。
本当の才能とは、どんな困難や壁にぶつかっても、やり続けることができる能力だと思う。つまりどれだけそのことが『好き』かということに尽きる。とまぁ、神童でなないボクはそう信じている。そうでないと、やってられないからね〜www
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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