防犯ノウハウは泥棒に訊け!
うぅ、あかん時間切れや。今日中に新作小説の初稿を終わらせる勢いで書いていたけれど、終わらなかった。
残すはエピローグ的なエピソードだけ。でも大切なシーンなので、明日になってから慎重に落ち着いて書こう。疲れた状態のまま勢いで書いてしまうと、雑な文章になってしまうから。
なんとか15万字以内に抑えたいんだけれど、すでに14万7千字を超えている。ラストのエピソードを2千字くらいに抑えたら、なんとか収まりそう。気分を切り替えて、明日トライするしかないな。
さて、一度観ただけで詳細を覚えていない映画を観た。かなり忘れていたので、新作映画を観ている気分だった。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』という2002年のアメリカ映画。まだ若いレオナルド・ディカプリオが、実在した詐欺師を演じている。そしてその詐欺師を追うFBIの捜査官をトム・ハンクスが好演している、監督はスティーブン・スピルバーグという豪華な顔ぶれ。
久しぶりに観たけれど、めちゃめちゃ面白かった。主人公のフランクという人物は、相当に頭がいいんだろうね。凄腕の詐欺師は、頭が良くないと務まらないのだろう。頭脳明晰で観察力が鋭く、そして話術にも長けている。こんな能力があれば、プロの詐欺師になれるはず。
パイロットに扮して小切手詐欺を働きつつ、飛行機は乗り放題。さらに医師に成りすまして病院で働いたり、弁護士としての詐欺もやらかしている。その結果うなるほどの現金を手にしつつも、FBIに追われることになる。
フランクを演じたレオナルド・ディカプリオと、捜査官のハンラティを演じたトム・ハンクスの掛け合いが最高。この二人だからこそ、この映画は素晴らしい作品になったんだと思う。そしてフランクの父を演じたクリストファー・ウォーケンもさすがの演技だった。
この映画にいいところは、ハッピーエンドで終わるところ。フランクはフランスで逮捕されたのち、アメリカに移送される。そして懲役刑を受けるけれど、FBIの小切手詐欺の捜査に協力するという条件で釈放される。
つまり犯罪のことは犯罪者に訊け、ということだろう。彼の協力で数々の詐欺を検挙できたし、偽造の難しい小切手がフランクによって開発されている。こうしたことが映画の世界だけじゃなく、実話なのがいい。
このフランクとハンラティの不思議な友情は、その後も続いたらしい。この映画はフランクが書いた自伝が元になっている。面白そうなので、彼の著作を読んでみようと思っている。
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