SOLA TODAY Vol.659
ヴァーチャルリアリティー(VR)とともに注目されているのが、ARと呼ばれている拡張現実。スマートフォンの「Pokémon GO」で遊んだことのある人なら、その雰囲気がわかると思う。
スマートフォンのカメラを通じて現実の世界を認識しつつ。仮想世界が混入する。このARがさらに進化して、驚くようなものが実用化されている。
もう現実の動きじゃんこれ。Leap Motionの「AR卓球デモ」が卓球すぎる
この記事で紹介されているARは、スマートフォンを使うものじゃない。こんな機器を装着する。
見た目はARというよりはVRに近い。とにかくこの製品はすごい。百聞は一見にしかずなので、リンク先の動画を見て欲しい。
リアルの卓球台がカメラを通じて見えているけれど、ラケットやボールはARによるもの。だから空振りしても、ボールを取りに走る必要がない。
とにかくすごいから。これは実際に卓球をやっているのとまったく同じ。卓球台をはねるボールの動きは、どう見ても本物。仮想のラケットを動かせば、完璧に打ち返すことができる。
いやはや、とんでもない時代になったよね。この機器本体が1万円ほどで売り出されるらしい。おそらく買い手が殺到するだろう。この機器に対応するコンテンツを作る人も参入しやすい。卓球以外に応用できるものは、数えきれないほどあると思う。
VRとちがって本物を利用するので、リアル感が半端ない。VRもかなり進化しているから、いよいよ『現実』という概念が塗り替えられる時期がやってきたのかもしれない。
そもそもボクたちが普段接している現実世界は、ある意味仮想世界に近い。なぜなら人間の知覚能力でとらえることができる範囲は、かなり限定されているから。紫外線や赤外線は見ることができない。人間が知覚できる時間の最小は、18分の1秒でしかない。だから写真が連なっているだけで、動画に見える。
さらに人間は心理的なバイアスをかけることで、見えていても自覚していないものが多い。自分の理解を超えたり概念に存在しないものは、視覚に入っても認識することができない。現実世界なんて、それほど曖昧だということ。
もしかしたらボクたちがリアルに感じている現実世界は、誰かが創ったVRかもしれない。そんなことを真剣に考えてしまう記事だった。
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