分身者(ツイナー)の謎は深い
今日も真夏のような気温のなか、いつもどおりに往復の道を歩いて買い物した。登り坂はかなりツライ季節になったけれど、できるだけ歩こうと思っている。
さて、いろいろ書きたいことはあるけれど、今日と明日のブログは少し縮小バージョンになりそう。明日中に新作小説を仕上げてしまいたいので、集中して時間を割くことになりそう。
明日の午前中が勝負になるので、明日の朝のブログは休むことにした。掃除が終わりしだい、仕事に取り掛かるつもり。うまく行けば、午後はいつもどおりに過ごせるかな。
ということで今夜のブログは読書記録を簡単に。文庫本なのに、読了するのに6日もかかってしまった。
『タリスマン』上巻 スティーブン・キング、ピーター・ストラウブ 共著という小説。
以前にこの二人が書いた『ブラック・ハウス』というめちゃ怖い小説を紹介した。そのときの主人公はジャック・ソーヤーというLAの元刑事で、彼は平行世界である『テリトリー』に自由に行き来する能力を持っている。
現実世界ともうひとつの世界が交錯するという作品で、怖いけれどめちゃめちゃ面白かった。この『タリスマン』は二人の著者にとって初めての共作で、ジャック・ソーヤーの少年時代が描かれた冒険ファンタジーになっている。
元女優の母はガンで死にかけている。だけど本当の理由は、『テリトリー』の女王に死が迫っていることだった。ある男の陰謀で女王は死にひんしている。それがなぜジャックの母に影響するのか?
ジャックの母と『テリトリー』の女王は分身者(ツイナー)だから。別世界に暮らしながら、運命を共有している。だからどちらかが死ねば、もう一方も死んでしまう。
ジャックは母の命を救うため、『テリトリー』に潜入して『タリスマン』を持って帰らなくてはいけない。上巻ではその冒険が始まったばかりで、『タリスマン』が何であるかさえ、まだ明らかにされていない。
とにかく文字数が多く、100ページ読むのにたっぷり2時間はかかる。だから600ページ近くある上巻を読むのに6日もかかってしまったということ。下巻も手元にあるけれど、同じ分量なので他の本を読んでから取りかかろうと思っている。
『ブラック・ハウス』に比べてファンタジー色が強いので、ボクは『指輪物語』を思い出した。だからこの作品も大好き。とにかくツイナーの謎が気になっている。命は共有しているし、潜在意識で互いの存在を感じている。だけど顕在意識での自覚はない。
実はボクも同じような内容を小説に書いたことがある。明晰夢の世界の人間とペアになっている人間がいて、どちらかが死ねばペアも死ぬというもの。同じようなことを考える人はいるんだね。
下巻を読めばツイナーの謎は解けるだろうし、『タリスマン』が何なのかもわかると思う。気になるけれど、下巻を紐解くまで楽しみはお預けだね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする