ハーモニーは癒しと救いをもたらす
今日は最低気温が25.1度で、ここ1ヶ月ほどでは奇跡のように涼しかった。最高気温も32度までいかない雰囲気。助かるなぁ。
おかげで気分良く仕事をすることができた。そして今日はなんだかいい音楽と映画に癒された。
それはハーモニーがもたらしたもの。まずは音楽から紹介しよう。
ボクが最近好きな男性シンガーソングライターのひとりに、Bazziという人がいる。なかでも最近リリースされたばかりの『Beautiful』という曲が本当に素晴らしい。このメロディと彼の声を聴いているだけで、心が激しく揺さぶられて涙が止まらない。
ところがこの素晴らしい曲に、なんとこれまたボクが大好きなカミラ・カベロという女性が参加することになった。単独でも感動するのに、この二人のデュエットを聴いたとたんにノックアウトされた。まさにこの曲のタイトル通りに『美しい』と表現するしかない。
までビデオ・クリップはできていないけれど、ヒットチャートを上昇中なのできっと映像になると思う。とにかく一度聴いて欲しい。もうたまらんから。
そして同じハーモニーでも、人間と宇宙人のハーモニーを描いた映画を観た。
『ザ・ホスト 美しき侵略者』(原題:The Host)という2013年のアメリカ映画。映画の出来としてはまずまずかもしれないけれど、とにかくストーリーが最高にいい。そして主演をしていた、写真のシアーシャ・ローナンの演技のうまさにノックアウトされた。
『ソウル』という宇宙人に、人類のほとんどが乗っ取られている。いわゆる寄生するタイプの宇宙人で、首のうしろから入り込んで肉体を支配する。
だけど侵略者が仕切っている地球は、平和で戦争はなく、争いごとも犯罪もない。人類が破壊しつつあった環境問題も解決して飢餓問題も過去の話になっている。だけど生き残った人類の一部は、レジスタンスとなって抵抗を続けていた。
そんなある日、レジスタンスのひとりだったメラニーという女性が侵略者に確保されてしまう。アジトを調べて一網打尽にするため、彼女に『ソウル』を取り込ませる。ところがメラニーの精神力は特別に強く、意識に侵略したワンダを完全に受け入れない。つまり二重人格のようになってしまう。
やがてメラニーの愛の深さを知ったワンダは、仲間を裏切って彼女をレジスタンスに戻そうとする。そこに恋人と幼い弟がいたから。
無事にアジトに戻った『ワンダ/メラニー』だけれど、ここからが面白い。メラニーはもちろん恋人と再会するけれど、ワンダは別の男性を好きになってしまう。身体は一つしかないのに、二人の男性を愛する心が同居するという、かなりやっかいな状況。この葛藤が面白いし、メラニーを演じるシアーシャの演技が本当に素晴らしい。
比較的新しい映画なので、ネタバレはやめておく。この彼女の葛藤が、すべての問題を解決するきっかけになる。そしてハッピーエンドを迎える。ボクは不覚にも、ラスト近くでめちゃくちゃ号泣してしまった。
ワンダはある意味永遠の命を持ち、1000年ものあいだに、いろいろな肉体を借りて生きていた。そんなワンダが、地球で運命の人に出会ってしまう。だけど肉体はメラニーのものだし、彼女には恋人もいる。
だけど惑星を超えた愛のハーモニーは、癒しと救いをもたらす。ボクのツボにハマった最高の映画だったなぁ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。