なんで、そんなことになる?
あぁ〜、肌が乾燥してボロボロになってもいいから、空気の乾燥した場所で暮らしたい。なんやねん、この異様な湿度。
気温はさほど高くないけれど、昨日の夜から今日にかけて、とにかく蒸し暑い。おそらく台風14号の影響で、暖かい湿った空気が入り込んでいるんだと思う。
雨が降ってくれるんだったら、湿度が高いのも我慢する。だけど雨は一滴も降らないのに、ひたすら空気だけが湿っぽい。
そんな悪環境ながら、今日も仕事をぶっ飛ばしている。暑かろうが、涼しかろうが、時間は過ぎていく。書けないのを酷暑にせいにしても虚しいだけなので、暑さに文句を言いつつもひたすら前進するしかない。
そうなると大切なのは気分転換。停滞した気分を吹き飛ばしてくれる映画を紹介しよう。
『トレマーズ』という1990年のアメリカ映画。予備知識なしで観たんだけれど、時間を忘れるほど楽しむことができた。
ネバダ州の田舎町に住むバルとアールの二人組。便利屋をしていて、住人の依頼を受けていた。だけど住民の全員がそろっても両手で足りるほどの人数なので、いつまでも貧乏暮らしから抜けられない。それで二人は隣町に移住するつもりだった。
ところがその前日、想像を絶する事件に巻き込まれる。兆候は都会から地質調査に来ている女性大学院生のロンダの言葉だった。異常な地震が頻発しているとのこと。二人は気にしなかったが、それがまちがいであることを思い知る。
その地震は、地下に潜む未知の怪物が起こしたものだった。地底にひそんでいるので目はない。だけど音を聞きつけて、人間や家畜に襲いかかる。映画の『エイリアン』に超巨大ミミズが合体したような化け物。とにかく凶暴で、あっという間に人間を丸呑みしてしまう。
その怪物との戦いと、バルとロンダの恋を描いた物語。とにかくB級映画の匂いがプンプンする。砂漠沿いの町しか出てこないし、感動する人間ドラマもない。そしてその怪物の由来も一切わからない。
なんで、そんなことになるの?
そう言い続けてしまう映画だった。だけど面白くて最後まで観てしまう。その理由がバルとアールのコンビが最強で最高だから。
バルを演じているのはまだ若いケヴィン・ベーコン。そしてちょっと渋いアールをフレッド・ウォードが好演している。この二人のコントまがいの掛け合いとドタバタが面白くて、画面から目を離せない。
エグいシーンはあるし、人も何人かは死ぬ。一歩まちがえば悲惨な映画になるんだけれど、二人のおかげでつい笑ってしまう。
同じタイプの映画で言えば、『メン・イン・ブラック』をイメージしてもらったらいい。あの映画もブラックスーツの二人組が最高だからね。
とにかく気分転換に最高の映画だと思う。夏の暑さを吹き飛ばすのにいいかもね。
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