SOLA TODAY Vol.707
歩くのが大好きなので、1年を通して延べにするとかなりの距離を散歩している。真夏以外だったら、1日置きだけれど1万歩近くは歩く。
動物としての機能からすれば、人間は歩く速度で移動するのが生理的にもっとも適しているはず。新幹線や旅客機で移動すると、さほど時間がかかっていないのに疲れることがある。肉体の感覚を超えた距離を移動することに、無意識で耐えているからだと思う。
歩いていると、いろいろなものが目にとまるし、耳に届くし、風とともに香りも感じる。特に楽しいのは、季節の草花を見ること。自然のものであれ、誰かが育てているものであれ、季節の移り変わりを感じさせてくれる。
鳥たちも季節を感じさせてくれる。メジロ、ウグイス、そしてツバメなどは季節の便りを運んできてくれる。1年中姿を見せているカラスでさえ、季節によってちがう行動をしている。
そんな楽しみを感じながら、ひとつだけ困ることがある。名前を知らない植物や鳥に出会ったときにもどかしくなる。せっかくめぐり逢えたのだから、せめて名前だけでも知りたいと思う。そんな悩みを解決してくれるアプリが開発された。
スマホかざすと「生き物の名前」分かるiOSアプリ 電波ない水中や山奥でも
そのアプリは『LINNE LENS』(リンネレンズ)というもの。iPhone用のアプリだけれど、生き物を見つけてかざすだけで名前をすぐに教えてくれる。このアプリの機能について、記事ではこう説明されている。
『生き物にスマホカメラをかざすと、AI(人工知能)が動植物を識別し、アプリ画面上に生き物の名前が表示される。複数の生き物の同時認識も可能だ。まずは魚類を中心に、哺乳類、鳥類、両生類、は虫類、甲殻類、軟体動物、刺胞動物など約4000種に対応。日本の水族館にいる生き物の9割を認識する』
これは凄いよね。スマートフォンの電波圏外でも、アプリは使える。だから山奥や水中でも大丈夫らしい。野鳥を見かけたら、カメラ越しにのぞくだけで名前がわかる。これは散歩好きにはたまらないアプリだと思う。
ただボクとしては、植物に対応しているアプリがいい。本格的な登山やダイビングはやらないから。そんなことを思っていると、この記事の投稿欄で、植物を識別できるアプリもあると紹介されていた。いやいや、便利な世の中だよね。
こうなったらメガネタイプの装置も欲しい。そのメガネをかけて動物や植物を見るだけで、テロップで名前が出てくるのがいいな。きっとそのうち開発されるだろう。SFの世界だったことが、ますます現実になってくるよね。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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