最高と最低のとらえかた
昨晩から今朝にかけて、台風と猛暑による寝不足解消に成功。今朝なんて夫婦そろって寝坊してしまってあわてたw
昨日の夜は気温も湿度もそこそこ高かった。だけどいい風が吹いてくれていたので、ぐっすり眠ることができた。
今日も最高気温は31度だけど、自宅にいると風が吹いて過ごしやすい。このままなら今夜も爆睡できそう。
蒸し暑くて無風なのが一番つらいよね。風が吹いているだけで、今日は仕事がはかどった。寝不足も解消したので頭もすっきりと冴えている。明日もこの感じで突っ走りたい。
最近ボクがこっているのは、気象庁のサイトにアップされる神戸の気象状況。1時間ごとに更新されるのでかなり詳しくわかる。例えば今日の午後4時の表示は以下のようになっている。
気温 29.7℃
降水量 0.00㎜
風向 西南西
風速 5.9m/s
日照時間 1.0h
湿度 74%
気圧 1012.0hPa
というような具合。これがなかなか面白い。台風が近づいてくると、台風の気圧に近づいて行くのがわかる。湿度の変化も身体で感じているのと合致するので、興味深い。
このサイトをチェックするようになって、なるほど、と気づいたことがある。それは最高気温と最適気温について。
一般的な感覚として、最高気温は午後2〜3時ころで、最低気温は明け方の午前4〜5時くらいだと思っていた。ところが毎日チェックしていると、それが思い込みでしかないことがよくわかる。
たしかに1年を通してみれば、その時間帯に記録されることが多いのだろう。だけど1日単位で見ると、驚くような時間帯に最高や最低が記録されている。
極端な場合だと、最低気温が午前0時をすぎたところで、明け方にかけて温度が上昇していることがあった。あるいは最高気温が、その日の午後11時台ということもあった。
気象というのは生き物であって、傾向はつかめても実態はそれぞれちがうということ。だから午後3時ころにもっとも暑いと感じているだけで、実は朝のほうが暑いときもある。それは思い込みだけで、事実を正確にとらえていないということになる。
これは人間の意識にも当てはまると思った。人生において最高だと感じたり、最低だと感じるときがある。たしかに具体的な事実があって、そう自覚していることが多いだろう。
だけどもしかしたら、過去の経験によって最高だと感じたり、最低だと思って落ち込んでいるだけかもしれない。本当に最高だった瞬間は別の時間帯にあり、最低に至る瞬間はずっと以前にあったかもしれない。そんなふうに思うようになった。
温度のように人間の意識は数値化できない。因果関係があって、結果が現れるまでに時間がかかる。極端なことを言えば、最高だと感じているときが最低の始まりかもしれない。あるいは失望のさなかにあるときが、絶頂への起点になっているかもしれない。
だから起きる出来事に一喜一憂しても仕方ないということだろうね。暑い日もあれば、寒い日もある。現実から目をそむけず、起きた出来事に向き合っていくのが一番なんだと思う。気象サイトを見ていて、そんなことを感じていた。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。