見えない世界の正体
秋雨前線が北上してきたので、蒸し暑さが戻ってきた。しばらくは夏と秋がせめぎ合うのは仕方ないよね。いつもこういう気候のことを書きながら、ブログの内容を考えていることが多い。つまり思いつきで書いているということw
仕事がテンパっているので、とにかく意識のほとんどがそちらに向いている。そんなときに軌道修正するのが音楽。あのポール・マッカートニーが5年ぶりにニューアルバムをリリースした。
『エジプト・ステーション』というタイトルで、今月の7日に発売されている。
すでに数曲が先行リリースされていて、当然ながらボクは聞き込んでいる。だけど今日初めて、アルバム全体を通して聴いた。うん、うん、ロックのじい様は今だに健在なので安心した。どこからどう聴いても、完璧にポール・マッカートニーだった。もちろん、ほめ言葉だからね。
今年はこのアルバムを引き連れて来日するけれど、東京と名古屋公演だけ。大阪に来てくれないんだよね。過去3回ライブに行っているので、ボク的には完結している。いろんな時代のポールを見て来て、前回のライブのときに最後だと心に決めていた。だからもし大阪に来ても行かなかっただろう。
それにしても大御所の頑張りはうれしい。ボクを洋楽の世界に誘ったのはビートルズでありポール。だからいつまでも彼を応援しているし、彼の音楽を追いかけていく。しばらくはこのアルバムを聴き込んで、『今』のポールを感じたいと思う。
さて『今』と書いたけれど、こうして書いた時点でそれは『今』ではない。
よくスピリチュアルの世界で、『今という瞬間』にいなさいと言われる。でも、どう考えたって無理。『今』を意識した瞬間、それはすでに『過去』になっている。どれだけ精神を集中しても、『今』をとらえることはできない。
外界の刺激が脳に届くまでは、わずかとはいえ時間がかかる。だから知覚した段階で、それは過去を見たり聴いたりしていることになる。ボクたちは過去のなかに埋もれて生きている。
人は集まると、必然的に過去の話が多くなる。同窓会なんてその典型だろう。なんせ過去しか知覚できないし記憶に残らない。どれだけ頑張っても『今』を知覚できないということは、『未来』もまったく見えない。見えない未来を追いかけるのが面倒になり、つい人間は見える過去に囚われてしまう。
でもそんな人生はつまらない。少なくともボクはそう。だから人と会って話をするときは、どちらかといえば未来に比重を置きたい。過去を語り合うより、未来について議論を交わしたい。そんな人間関係を築いていきたいと思っている。
スピリチュアル好きな人は、よく見えない世界にこだわる。だけど幽霊やUFOのような見えない世界を追いかけているより、自分の未来に顔を向けるほうが有意義だと思うんだけれどな。どうせ見えない世界を探訪するんなら、自分の未来のほうが楽しいはず。ボクはそう思って生きている。
こうして思いついたことを書いていると、あっという間に1000文字を超えている。でも小説となると、そうは行かないんだよね。さぁ、明日も頑張るか!
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