いやな予感しかない
今日は外出日なので、仕事は午後から。いよいよラスト前の章まで来たけれど、明日中に初稿があがるか微妙な雰囲気。ヤバい。
明日の午前はいつもどおりブログを休むけれど、もしかすると夕方のブログも休むかも。それどころか、1日置きの映画の時間も明日は取れないだろう。掃除とトイレとご飯以外は、ひたすら仕事をすることになりそう。
だけど月末締切を逆算すると、どうしても明日中に初稿をあげたい。まぁ15日が終わるまでに約30時間ほどあるから、どうにかなるだろう。そして日曜日から、推敲に入らなければ。
追われているのは仕事だけじゃなく、読書も返却期限を気にしながら読んでいる。昨晩も、なんとか期限ギリギリで読み終えた本がある。
『ダーク・タワーⅣ 魔術師と水晶球』中巻 スティーブン・キング著という本。7部ある『ダーク・タワー』シリーズの第4部で、上・中・下の3巻に分かれている。昨晩読み終えたのは中巻。
ここまでの内容は、『ダジャレはコンピュータを狂わせる』という記事を読んでもらえば、さかのぼってもらうことができる。
ローランド、エディ、スザンヌ、ジェイク、そしてオイは、暗黒の塔を目指す旅を続けている。ところがこれまでローランドの過去はチラチラっと見えているだけで、詳しいことが明かされていない。
この第4部になって、ようやく少年時代のローランドのことがわかる。それはスーザンという初恋の女性との出会いで、幼いころからの友人であるカスバート、アランとの物語になっている。中巻・下巻ではこの世界が中心となる。
3人の少年は、故郷のギリアドが危機に瀕したことで、避難を兼ねて旅に出る。とある街で適当に過ごすつもりが、彼らの世界を暗黒に陥れようとしている存在の陰謀に気づく。そのきっかけをくれたのがローランドの初恋の相手であるスーザンだった。
その陰謀は悪質で狡猾だった。じっくりと時間をかけて調査した3人は、スーザンを巻き込んでその陰謀を阻止しようとする。そしてその計画を立てて、いよいよ行動しよう、というところで下巻につながるようになっている。
続きが気になるところだけど、ひとつだけ確実なことがある。この小説を書いたのは、昨日ボクが見た『ミスト』という悲惨な結末を書いたスティーブン・キングだよ。どう考えてもいやな予感しかない。少なくともエディやスザンヌがいる『今』においては、親友もスーザンもこの世にいない。だから推して知るべしだろう。
だけど面白すぎて、下巻を読まずにいられない。手元にある期限切れが近い本を3冊読破したら、下巻に取り掛かるつもり。
前にも書いたけれど、この物語は『指輪物語』に対するリスペクトを感じる。この第4部に魔女が出てくるけれど、その魔女が持っている水晶球の原案は、おそらく『指輪物語』だと思う。トールキンファンのボクがこの物語に惹きつけられれるのは、そうしたリスペクトをところどころに感じるからかもしれない。
壮年となったローランドもかっこいいけれど、少年時代のローランドも最高。恋に盲目となってしまうのが、人間っぽくってさらにいい。さてさて下巻にはどんな悲劇が待っているのか。怖くて切ない気持ちに押しつぶされそうだけれど、早く読みたいと思っている。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。