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高羽そらさんインタビュー

リメイクされる理由

昨日に引き続き、今日も秋晴れの神戸。3日間引きこもっていたので、久しぶりの外出になった。

 

日陰を歩いていると肌寒いけれど、太陽の下を歩くと汗ばむ。そのアンバランスな感じが、なぜか心地いい。1年中がこんな気温だったら、きっとアホになってしまうだろうなw

 

神戸の海も山も、秋の太陽を受けてキラキラと輝いている。美しい街だなぁと思うけれど、そんな神戸の風景が吹っ飛ぶような美しい場所がある。

 

それはカナダのプリンスエドワード島。この島を舞台にした映画を観た。タイトルは説明する必要がないかもね。

 

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『赤毛のアン(2015)』という2015年に公開されたカナダ映画。

 

ボクは『赤毛のアン』が大好きで、翻訳本のシリーズはすべて読破している。第1作なんか、英語でも読んだことがあるほどのファン。だけどこの2015年版の映画を観るのは初めてで、マシューをマーティン・シーンがやっているのを知って、めちゃうれしかった。

 

この作品の映画化を観るのは初めてじゃない。ボクのお気入りには『赤毛のアン(1985)』で、このシリーズは続編も含めて10回近くは観ている。1985年のアンとマシューはこんな雰囲気。

 

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有名な物語なので、説明は必要ないだろう。この物語のファンなら、きっとどちらの映画も観ているはず。どちらの作品が好きかアンケートを取ってみたい気分。

 

ボクが軍配をあげたのは、迷うことなく1985年版だった。ごめんよ、2015年のアン・シャーリー。

 

2015年のアンを演じたエラ・バレンタインはとてもよかった。マーティン・シーンのマシューもいいし、マリラに関してはこの映画の女優さんのほうがよかったかもしれない。

 

だけどボクは1985年のアンであるミーガン・フォローズがイメージにぴったりだと思う。それは作品の構成による差だと思う。1985年版は物語の展開がとてもスムーズで、原作のエピソードが自然と連なってきた。

 

ところが2015年版は必死でエピソードを詰め込んでいる雰囲気が抜けない。そのドタバタ感が最後まで抜けなかった。そして2015年版の最大の失敗は、将来はアンの恋人になるギルバートがブサイクすぎること。これには参ってしまった。学校のシーンで一気に興ざめしてしまう。

 

1985年版のギルバートは、将来は医者になるのが想像できるほどの聡明そうなイケメンだった。アンと喧嘩をしながらも、彼女が彼に恋をしてしまうのが理解できる。だけど2015年のギルバートは残念としか言えない。

 

それでもエンディングでは泣いてしまった。これは物語が完成しているからだろう。どうしても人の心を揺さぶらずにはいられないストーリーであって、何度もリメイクされる理由はそこにあると思う。

 

家族としての絆は血縁じゃない。ボクは血縁なんて信用しない。殺人事件のほとんどが血縁者によるものだという事実がそれを示している。

 

この物語が素晴らしいのは、家族とは何かを教えてくれるから。男であるとか女であるとか、血縁があるかどうかなんて関係ない。

 

あなたは『誰』と一緒に人生を生きたいか? 観客にそのことをストレートに訴えかけてくる。その答えを自覚できたときに生まれるのが、本当の家族の絆だと思う。

 

マシューとマリラの兄妹とアンには、双方にその想いが芽生え、かけがえのない絆に育っていくのがわかる。だから大勢の人が感動するんだろう。久しぶりに原作が読みたくなったなぁ。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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