SOLA TODAY Vol.742
SF映画に登場する住宅は、声をかけるだけでなんでもできる。照明の調節、窓やブラインドの開け閉め、エアコンの設定、テレビ等の電化製品の操作を、登場人物がソファにすわったままで指示できる。
でもそれはフィクションではなく、現実になりつつある。その最先端を突っ走っているのは、この企業かもしれない。
Amazonさん、Alexa内蔵のプレハブ住宅開発に出資する
Amazonが住宅建設業の企業に出資したそう。この企業が出資するということは、半端な額じゃないだろう。最終的には企業の買収も含めて、住宅産業に参入するつもりだと思う。
この記事によると、どうやらAIのAlexaやEcho端末があらかじめ導入された住宅開発を目指しているそう。あとづけで自宅にAIを設置するのではなく、最初から組み込まれた形の物件を販売するということだろう。
それならAIの仕様に合わせて、住宅を設計することができる。セキュリティを含めた住宅管理のすべてを、AmazonのAIに仕切らせることが可能。Amazonとしては新しい市場の開拓でもあるし、そこからまた大量のビックデータを集めることができる。一石二鳥どころではないだろう。
こうなるとGoogleも黙っていないよね。住宅業界で熾烈なAIレースが勃発するかもしれない。そうなると、ますます便利で快適なものに進化していくと思われる。消費者にはありがたい。
そういえば大阪ガスが、新しいサービスをスタートしている。電気を関西電力から大阪ガスに変更すると、Amazonプライム会員の費用を負担してくれるというもの。
大阪ガスが持ちかけたのか、Amazonが言い出したのかわからないけれど、日本でも一般家庭の領域にAmazonが足を踏み入れているということだよね。Amazonを使ったことがない人は希少だと思うけれど、プライム会員になっていない人はまだ多いはず。そういう人を囲い込むには、なかなか魅力的なサービスだと思う。
おそらく若い世代や家族向けの賃貸物件から、Amazonの介入した住宅が提供されるだろう。そんな物件ができたら、入居してみたいかも。いろいろ楽しみな時代になってきたなぁ。
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