『スター・ウォーズ』の元ネタ
今日の大掃除は、廊下側のサッシとブラインド。少し疲れを感じつつも、飽きずに1日置きの大掃除を続けている。
これで明後日にバルコニー掃除が終われば、残すは室内のみ。バルコニーが完了したら、どうしてもやるべき大掃除は終わったようなもの。室内は基本的に毎日掃除しているからね。
だから木曜日で最低限の任務完了となり、それ以降の追加掃除はすべてプラス項目になるという感じ。そう思うだけでかなり気楽に、そして気分良く掃除ができるよ。何をやってもプラスになるんだからね。
さて、かなりなつかしい映画を観た。黒澤明監督の作品で、『七人の侍』や『用心棒』と肩を並べるほど、ボクが大好きな時代劇。そしてその作品は、なんとあの『スター・ウォーズ』の元ネタでもある。
『隠し砦の三悪人』という1958年の日本映画。ハラハラドキドキして、カッコよくて、そして笑えるという娯楽大作。
物語の舞台は戦国時代。秋月家は山名家との戦に敗れて城を奪われる。山名の武士は城にあるはずの金塊を探すが、まったく見つからない。それもそのはずで、落城寸前に姫を伴った侍大将と側近たちが、金塊を持って隠し砦に逃亡したから。
その侍大将は真壁六郎太といい、三船敏郎さんが演じている。その隠し砦の近くで、太平と又七の百姓は秋月家の金塊の一部を見つける。それを知った六郎太は二人を斬ろうとするが、苦し紛れに二人が言った言葉に反応する。
それは金塊を持って逃げる方法だった。秋月の同盟国である早川家との国境は、山名の武士が厳重に見張っっている。だからあえて山名領に潜入して、警戒の薄い山名領と早川領の国境を抜けるというアイデアだった。
そのアイデアなら姫と金塊を運べるとふんだ六郎太は、太平と又七に自分の身分を偽る。同じように金塊を手にしたい百姓だと思わせ、身分を隠した姫を加えた4人の旅が始まる。
最終的には無事に早川領へ到着するけれど、その道中の面白いこと。ハラハラの連続で、六郎太と敵将の一騎打ちなんか見事だとしか言えない。太平と又七の二人が面白すぎて、臆病なくせに欲張りというキャラが印象に残る。とにかくこれぞ黒澤映画という内容になっている。
ジョージ・ルーカスは、この映画が『スター・ウォーズ』の元ネタだと明言している。この映画の強気な姫はレイア姫だろう。六郎太はジェダイの騎士だよね。山名家は帝国軍で、太平と又七はR2-D2とC-3POだろう。そう思って観ると、めちゃ似ているシーンがいくつもある。
『7人の侍』もそうだけれど、戦国時代の農民のしたたかさが見事に描かれている。最後の最後まで、太平と又七には笑わせてもらえた。千秋実さんと藤原釜足さんのコンビは最高だよなぁ。
ラストシーンで、六平太が秋月家の侍大将、そして農民の女が秋月の姫だと知った二人のリアクションがよかったなぁ。ドラマの『水戸黄門』や『遠山の金さん』も、このシーンをリスペクトしているのかもね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。