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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.774

自分の居場所がないと感じる人は、日々を過ごすことが苦痛だと思う。1日が長くて仕方ないだろう。

 

スーパーーのフードコートを観察していると、そんなことを感じてしまう人を見かける。そのほとんどが男性の高齢者。

 

ボクの想像でしかないので、本人にたしかめたわけじゃない。だけど彼らの雰囲気から感じ取れるのは、不安と諦念ばかり。複雑な思いを抱えつつ、無為な時間をやり過ごしているように見える。

 

そんな状況が、ある公共の場所でも起きているそう。それは図書館。

 

図書館が「老人の館」に!トラブル続発で逆ギレ、怒号も

 

図書館が無料の老人施設のようになっているらしい。図書館のヘビーユーザーであるボクも、そのことは実感している。

 

開館前の入り口では、大勢の高齢者が扉の前で並んでいる。それは閲覧用の椅子を確保するため。扉が開くと、我先にと駆け込んで行く。その形相は真剣で、闘争本能がむき出しになっている。

 

ボクは長くても図書館に5分程度しかいない。それでも館内の緊張した雰囲気を感じる。とりあえず席さえ確保すれば、新聞も雑誌も読み本題。冷暖房もトイレもあるから、時間を潰すには最適な場所だろう。

 

必然的にトラブルが起きるらしい。大きな声で言い争ったり、館内で迷子になったり、失禁する人もいるそう。

 

団塊の世代が定年を迎え、自分の居場所を見つけられない人が多いんだと思う。それゆえ図書館が利用されているんだろう。家族にも図書館に行くといえば、家でゴロゴロされているより歓迎されるのかもしれない。

 

ボクが30代のころ、京都の中央図書館がリニューアルされたことがある。冷暖房が入った大きなロビーがあり、大画面のテレビが置かれていた。だけどその直後、その場所はホームレスのたまり場のようになった。行き場のない人が、快適な場所を求めてやってきたから。

 

だけどボクは言いたい。これって本当に問題にするべきことなの?

 

公共の場所というのは、その性質としてこうした役割を担っている部分もあるはず。治安や衛生面での問題は考慮されるべきだろうけれど、邪魔だから追い出せという発想は、公共の施設としてどうなのかと思ってしまう。

 

この記事にも、ボクはどこか悪意を感じてしまう。居場所のない高齢者にとって、図書館は憩いの場になっている。その気持ちを想像すると、この記事のタイトルと導入部部分には違和感を覚える。最後まで読めば、今後への提言も書かれているんだけれどね。

 

問題は解決しないといけない。でもそれは暇な高齢者を追い出せということじゃない。一人でも多くの人が快適に過ごせるよう考えるのが、公共の場の持つ役割だと思う。高齢者の人たちが積み上げてきた人生のノウハウが、こういう場で共有できるようになればいいのね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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