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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.794

ある分野でパイオニアと呼ばれるために重要なことは、誰よりも早く何かを成し遂げることじゃないと思う。

 

もっとも大きな要素は、『いつ』それをやったか。

 

革新的な発明や発見が、時代に先行しすぎていたため認知されなかった事例は過去にいくつもある。最終的に名を残すのは、世論がその成果を容認できる時代に発表した人だろう。

 

ここ数日世間を騒がせているニュースに、そんなことを感じた。

 

人類史上初「遺伝子操作ベビーの誕生」は本当か、それともフェイクか

 

遺伝子のゲノム編集を使ってエイズウィルスに耐性を持つ双子の女の子を誕生させた、と中国の科学者が発表した。もし事実だとすれば、人類史上初の出来事になる。

 

遺伝子操作は、猿等の人間に近い動物には認められていない。基本的にマウスでの研究が主で、家畜等の実験が限界だった。人間に関するものは、あくまでも基礎研究としての実験しか容認されていない。それは世界的な倫理基準として確立されている。

 

それゆえこの科学者の発表は、世間の人たちを激しく動揺させた。そのほとんどが彼を非難する声で、もしこれが売名行為でなく事実だとすれば、中国政府もこの科学者を罰することになると表明している。

 

なぜ人間の遺伝子におけるゲノム編集が倫理的にマズいのか、この記事ではうまくまとめられている。

 

(1)ヒト受精卵のゲノム編集が人類の未来に計り知れない影響を与えてしまうこと。一度編集をしてしまえば、それが子孫に伝わってしまう。人類の進化に影響を与えてしまう可能性がある。

 

(2)「親が望んだ容姿や能力を持つ赤ちゃん」を誕生させるなど、技術の乱用につながる恐れがあること。

 

(3)少なくとも現時点では技術的な誤作動の可能性が残されていること。

 

この3つの理由を見ると、たしかにヤバい感が拭えない。今回の出来事が話題になっているのは、ゲノム編集の技術が実用的レベルに達していることを証明しているからだろう。やろうと思えば、いつでもできる状況まで研究が進んでいるということ。

 

この双子の夫婦の夫は、HIVウィルスに感染していたので子供を期待できなかった。だけどこの技術を使うことで、双子の子供を持つことができたらしい。科学者の言っていることが事実だとすれば。

 

そう思うと未来においては、ゲノム編集が認知される時代、必要となる時代が来るような気がする。研究成果によって、多くの命が救われることになるかもしれない。

 

ただ、現段階においては時期尚早のような気がする。どうしてもデメリットのほうが優位をもっている。個人的な感想だけれど、この中国の科学者がゲノム編集のパイオニアとして認知されるのは難しいように思うなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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