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高羽そらさんインタビュー

苦手の克服より、得意を伸ばすべき

人間なんだから、得意なこともあれば、苦手なこともある。

 

それなのに大人たちの多くは、子供に苦手の克服を求める。それが人間として必要なことだと教えられる。苦手なことなんていいから、得意なことを伸ばしていけばいい、と言ってくれる大人は少ない。

 

だからボクたちは、成人しても苦手の克服について頭を悩ますことが多い。それがうまくいかないと、自分はダメな人間のように思えてくる。

 

だけど苦手を克服することは、本当に大切なことなんだろうか?

 

結論から言えば、今のボクはそう思わない。苦手の克服に割いている時間があるなら、得意分野を伸ばすことにエネルギーを費やすべき。

 

この時期、フィギュアスケートの大きな試合が続く。ちょうど今は、グランプリファイナルが開催されている。昨日も男女のショートプログラムを見ていて感じたことがある。

 

比較的苦手な分野をなくし、どんなことも無難にこなしている選手のスケートは面白くない。それはその選手を引っ張っていく強い牽引力のようなものが欠けているからだと思う。

 

自分の得意分野にフォーカスして、そこを前面に押し出そうとする選手のスケートはワクワクする。もちろん冒険をするから失敗も多い。だけど得意分野を伸ばすことに意識を向けた選手の牽引力は、結果的に苦手分野も吸収しているように思える。そしてそれが高得点につながっていく。

 

苦手なことに意識を向けるより、自分の得意なことにフォーカスして集中するほうがより楽しく、達成感を得られるような気がする。

 

最初に書いたように、人間には得意なこともあれば苦手なこともある。だったら人間全体をチームとして考えたら、自分が苦手にしていることは得意な人にやってもらえばいい。その感覚があれば、ずいぶんと人生が生きやすくなるように思う。

 

そんなことを感じさせてもらえた映画を観た。

 

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『ハード・ウェイ』という1991年のアメリカ映画。コメディ映画なのであり得ないストーリーなんだけれど、大笑いしながらも人間の得意と不得意について感じることのある作品だった。

 

マイケル・J・フォックスが演じるニックは映画俳優。刑事役としての役作りをするため、ニューヨーク市警に依頼して刑事の捜査に同行することになる。ニックを世話することになったのが、ジェームス・ウッズ演じるモスという刑事。

 

ちょうど凶悪なシリアルキラーが犯行を重ねている時期で、本当の事件にニックが巻き込まれていくというドタバタ喜劇になっている。カーアクションも含めて、この時代にしてはよくできた映画だったと思う。

 

この二人は、まったくそりが合わない。有名な俳優と現役の刑事だから当然だろう。モスは他人との関係に苦労していて、恋人が心を開いても応えることができない。一方俳優であるニックは演技で他人の心を開かせるのは得意だけれど、命の危機なんて経験したことはない。

 

二人は反目しながらも、自分の得意分野を生かしつつ、互いにないものを補い合うようになる。そして結果として、それぞれの苦手な分野を克服していくという人間ドラマになっている。コメディだけれど、人生について何かを感じさせてもらえる作品だったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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