知らなかった、では済まない
京都から神戸へ引っ越して10年を過ぎたけれど、11年目になってようやく知ったことがある。
知ってはいたけれど、気にせず使っていなかったものがあった。でもそれは知らなかったのと同じだろう。
それは風呂の暖房機能と浴室乾燥機能。この10年、まったく使ったことがなかった。
何の拍子だったのか忘れたけれど、ふと暖房スイッチを入れてみた。それがなんとサウナのように暖かい。恥ずかしい話しだけれど、冬はお湯を沸かして浸かるものだと思い込んでいたから、暖房機能なんて必要ないと思っていた。
ところがこれが優れもの。暖房をつけたら、真冬でもシャワーで十分。毎日お風呂に入るのに、お湯を入れていると面倒に思うことがある。でもお風呂に入らないと気持ち悪い。
でもこの暖房を使えばシャワーで済ませられる。すっかりハマってしまって、11年目になって頻繁に使っている。そして昨日のこと。
洗濯物が雨であまり乾かない。そこで初めて浴室の衣類乾燥機能を使ってみた。これまたすごい。こんな見事に乾燥するなんて知らなかった。普段から使っている人からしたら、アホだと思うだろうねwww
知らなかった、では済まない。今のボクなら1年前のボクにそう言うと思う。だけどお風呂なんて、大したことじゃない。
もっと怖い意味で、知らなかった、では済まないと感じた本を読了した。
『日本国紀』百田尚樹 著という本。ボクは図書館のヘビーユーザーだけれど、この本はどうしても手元に置いておきたくて、久しぶりに書店で購入した。読み終えた最初の感想として、マジで買ってよかったと思っている。
これはベストセラー小説家である百田さんが書いた日本通史。縄文時代から平成までの日本の歴史について書かれている。通史なのでこと細かに書かれているわけじゃないけれど、現在の日本がどのようにして発展してきたかを通読することができる。
ボクは中学校や高校の歴史の教科書にしてもいいんじゃないかと真剣に思った。それほど内容が深い。そしてわかりやすい。ただ『誰か』にとって明かされたくない真実が書かれているので、それを阻止する人や組織はかなり多いだろうと思う。
ボクが感心したのは、大東亜戦争から戦後に復興した時代について書かれたところ。学校の日本史でいつも中途半端になってしまう時代なので、正確に勉強している人は少ないはず。ボクも知らなかった事実をいくつも知って驚愕した。
戦争に至るまでのアメリカの恐ろしさと狡猾さを実感した。反米テロを継続しているイスラム諸国の人たちの気持ちがわかるような気がする。原爆投下が戦争を終わらせる目的でなく、日本人を実験台にしたかったことは知っていた。知っていてもやはり辛い事実だった。
戦後のGHQが日本人に植え付けた『自虐史観』には怒りしか感じなかった。その思想によって団塊の世代に行われた洗脳が、現在の日本の国際問題の元凶だと教えてもらうことができた。朝鮮戦争によってあわててGHQは方針を変更したけれど、すでに後の祭りだった。
そういえばNHKドラマの『まんぷく』でも、先週までは進駐軍の横暴な逮捕がドラマにされていたよね。とにかくこの本は、ぜひ若い世代に読んで欲しいと思う。やや右寄りの百田さんだけれど、内容は真実に基づいで客観的に、そして慎重に記されている。
現在で50万部の刷り部数だけれど、ミリオンまで行くべき本だと感じた。大勢の人が読んでくれたらいいなな、と心からそう思う。
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