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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.810

有名芸能人の二世が事件を起こしたとき、お決まりのように親が謝罪会見をしている。未成年ならまだしも、成人した子供の事件を親が謝罪するなんて、どう考えてもおかしい。だけど芸能人としての親の立場を守るためには仕方ないんだろうね。

 

子供がそんな犯罪をやらかしたのは、親の育て方が悪いからだろう。そういう流れで、親である芸能人を攻撃する人が多い。それも今はネットがあるから、有る事無い事含めて、あっという間に悪評が拡散されてしまう。それは一般人でも同じ。

 

息子が人を殺しました…千件以上の「加害者家族」支援から見えたこと

 

読んでいて気の毒だし、とても切なくなる記事だった。だけど決して人ごとじゃない。いつ誰が同じ立場になっても不思議じゃない。

 

突然自分の息子が人殺しの容疑で逮捕される。それも普段から素行の悪かった息子じゃないから、親にしたら何が起きたのかわからない。

 

何とか事態を理解しようと必死になっているところへ、マスコミの取材が殺到する。匿名の抗議電話がかかってきたり、ネットでは親の責任を問うクソリプが飛び交う。そうなったら自宅から逃げるしかない。

 

この記事で紹介されている親は自営業をやっていたので、仕事は休止せざるを得なかった。サラリーマンでも、会社によっては解雇されてしまうかもしれない。もちろん最大に気の毒なのは被害者であり、その家族だろう。だけど加害者の家族も、地獄のような日々を送ることになる。

 

ところがアメリカでは、まったく状況がちがうらしい。銃を乱射して大勢の人の命を奪った犯人の親が会見しても、同情の声が集まるそう。身体に気をつけてください、辛い思いをしている兄弟のケアを忘れないで、というような励ましの言葉がいくつも届く。日本と大違いだよね。

 

アメリカ人の感覚としては、『個人』という概念がより強く認識されているんだと思う。親は親、子供は子供という感覚が普通なんだろう。

 

それに比べて日本は、『家』という古くさい概念から抜け出ることができない。家族の不始末は、その家の責任だという感覚になる。江戸時代にお家騒動を起こせば、その藩が取り潰しになるのと同じだよね。

 

もうひとつは、マスコミの報道姿勢にもあると思う。メディアは常に非難する対象を探しているように感じる。だから大きな事件が起きると、その罪が家族にまで及ぶような悪意ある報道をすることがある。

 

昨日ツイートしたけれど、台風21号の暴風に流されて関空につながる橋を破壊してしまった船舶に関するニュースも同じ。最善の方法を尽くしていたタンカーに対して、事実と異なる悪意ある報道がなされていた可能性が高い。攻撃する対象を捏造しているようにしか思えない。

 

凶悪な犯罪者の背景として、子供時代の虐待等が影響していることはある。暴力的な行動に出るサイコパスのほとんどは、幼いころに親から虐待を受けている。たしかに親の影響で犯罪者となったケースもあるだろう。

 

でも同じ状況で、すべての人が犯罪者になったわけじゃない。責任があるのは、やはり実際に罪を犯した人。犯罪に対する怒りを、犯人の家族に向けるのは筋ちがいだと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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