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高羽そらさんインタビュー

恐怖に仕込まれた笑い、そして愛

今日は朝の掃除を終えると、神戸元町の大丸へ向かった。この3連休のどこかでクリスマスパーティーをする予定だったけれど、今日は朝から暖かくて快晴。それで思い切って買い出しに行くことにした。

 

さすが3連休のなか日。JR元町駅から大丸へ向かう道は、人であふれかえっていた。そして大丸前のスクランブル交差点では、大勢の人が百貨店に吸い込まれていく。モタモタしているとヤバいことになりそうだったので、妻と急ぎ足で買い物を済ませた。

 

午前中のせいか、デパ地下は身動きできないほどの混雑じゃなかったので助かった。でも昼に近づくほど人が増えるのは目に見えている。慣れた売り場なので、ポイントを絞って効率的に動くことができた。

 

その勢いで自宅まで戻り、京都で行われている全国高校駅伝を観戦しながら妻とパーティー。久しぶりにシャンパンを開けて、とてもいい気分だった。アルコールを飲むのは8月以来かも。お酒は年に数回程度になっちゃったなぁ。次はお正月だね。

 

それでもその後、いつもどおりに仕事をした。酔い覚ましにクリスマスケーキとコーヒーをとって、今日も年中無休を続行中。年中無給では困るけれどねwww

 

さて、久しぶりにスティーブン・キングの小説を読んだ。なんとか全作品の読破を目指しているけれど、多作の作家だから先は長い。

 

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『第四解剖室』スティーブン・キング著という小説。これは長編ではなく、6つの小説が収められた短編集になっている。どの作品も面白くて、時間を忘れて必死で読んでしまった。

 

このタイトルからして怖そうだよね。ところが短編集のタイトルになっている『第四解剖室』は、怖いながらもちょっと笑える作品だった。

 

主人公はゴルフの最中に毒ヘビに噛まれてしまう。ところが一緒にゴルフをしていた老齢の医者は、彼が心筋梗塞で死んだと死亡宣告をしてしまう。本当は蛇の毒で麻痺していただけなのに。

 

それで死んだと決めつけられて、解剖室に運ばれていく。意識はあるけれど、目を開けることも話すこともできない。時間の経過につれて少しずつ声を出したりできるんだけれど、女性医師と若い男の研修医はまったく気がつかない。

 

そんなドタバタと恐怖が、コミカルに描かれている。もう少しでお腹を切り裂かれるというとき、彼を運んだ看護師たちが隠れていた蛇に気がついて助けるという物語。

 

ボクがこの短編集を選んだのは、『エルーリアの修道女<暗黒の塔>外伝』という作品が読みたかったから。先日まで必死になって読んでいたダークタワーシリーズの外伝が、この短編集に収録されている。もう一度主人公のローランドに会えたので、とってもうれしかった。

 

これがものすごい物語だった。ある街でローランドはミュータントの集団に襲われる。瀕死の彼を助けたのは、五人の修道女だった。だけど彼女たちは人間ではなく、吸血鬼だった。

 

ローランドを助けたのは、彼の生き血を吸うため。だがたまたま彼が手に入れた十字架のせいで思うようにかじりつけない。そんなローランドを助けたのはジェンナという美しい修道女。彼女も吸血鬼だったが、ローランドを愛してしまう。それで彼を助けようとした。

 

最後は呪いをかけられるのを覚悟で、ジェンナはローランドを助け出す。そしてローランドも彼女を愛し、吸血鬼だと知っていながら一緒に生きていこうとする。ところがジェンナにかけられた呪いによって、彼女に悲劇が訪れる。

 

ダークタワーシリーズでは、ローランドにとって唯一の恋人はスザンヌという女性だけだった。そんなスザンヌも悲劇の死をとげる。でもローランドに、こんなロマンスがあるのを知らなかった。悲しくて切ない恋だけれど、素敵な物語だったなぁ。

 

スティーブン・キングのホラーは怖い。だけど恐怖だけでなく、そこにユーモアや愛が仕込まれている。だからこそ大勢の人に愛されるんだろう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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