生死を分けた35秒の決断
今朝のブログで書いたとおり、年始早々大変だった。あぁ、めちゃ疲れたなぁ。
洗濯機が昨日の夜になって壊れたので、買い換えるしかなくなった。それで歩いて40分ほどの家電量販店の開店に間に合うように家を出た。
驚いたことに店へ到着すると長蛇の列。初売りだったので、福袋を求める人が集まっていたらしい。ボクと妻は洗濯機のことで頭がいっぱいだから、福袋のことなんて頭の隅にもなかった。さっさと洗濯機を購入して帰りたかったのに、変なことに巻き込まれてしまった。
それでもどうにか入店して、なんとか新しい洗濯機を購入することができた。頼りない店員にウンザリさせられたけれど、そこはぐっと我慢。背に腹はかえられないから、どうしようもない。できる限りの笑顔で支払いを済ませた。
ただ残念ながら自宅に届くのは4日の金曜日。配送センターが今日は休んでいるので、明日のお届けは無理だと言われた。まぁ、正月だから仕方ないよね。
なんとか今日と明日の洗濯を手洗いでして、脱水だけは古い洗濯機を利用するしかない。明後日の夜からは新しい洗濯機が使えるだろう。
トラブルが起きると、その善後策に判断を迫られる。昨晩から今朝にかけて、ボクと妻は何度もそんな場面に遭遇して答えを出した。たかが洗濯機のことで大げささと思うかもしれないけれど、当人にしてみればシャレならないからねw
ところが本当に大勢の命に関わる事態に遭遇して、生死を分けた決断を迫られた人がいた。
『ハドソン川の奇跡』(原題: Sully)という2016年のアメリカ映画。今年になって初めて観た映画になった。
観るのは二度目だけれど、この映画の素晴らしさを再認識させられた。そしてこの写真のトム・ハンクスとアーロン・エッカートも、やはりカッコよかった。
これは実話を映画化した作品。2009年、USエアウェイズ1549便がマンハッタン上空を飛行中、バードストライクに遭遇して左右のエンジンが停止してしまう。機長のサリーはラガーディア空港に戻ることも考えるが、最終的に無理だと判断。
それでハドソン川に胴体着陸を決行する。大勢の人たちの助けもあって、乗員乗客155人が全員無事に救出された。サリーはヒーローとして賞賛されるが、航空会社はちがった。空港に戻れたというコンピューターのシミュレーションをたてにして、機長の責任を追及しようとする。
最終的に公聴会の席で機長の判断の正しさが証明される。シミュレーションでは、機長と副機長が最終判断を下した35秒という時間が計算に入れられてなかった。その35秒を加算すると、何度トライしてもシミュレーションで飛行機は墜落する。
それは現場にいる人間にしか理解できない35秒だった。このサリーという愛称の機長は、その35秒というわずかな時間で最善の判断を下したことになる。そして大勢の人間の命を救った。
ボクは前に観たときも思ったけれど、この映画のエンドロールが大好き。本物のサリーと当時の乗客が登場する。35秒の決断がなければ、そこに登場している人は全員死んでいただろう。
そう思うと、我が家の洗濯機購入の決断なんてアホみたいだよね。だけどそれなりに悩んだんだよなぁwww
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