運命を書き直したいと思う時
去年の暮れから今年にかけて、ボクのなかで最高にハマっている曲がある。アン・マリーとジェイムス・アーサーがデュエットしている曲で、『Rewrite The Stars』というタイトル。このブログでも過去に紹介したけれど、もう一度アップしておこう。
このタイトルが歌詞で何度も使われているけれど、その意味がよくわからなかった。「星を書き直す」ってどういう意味だろう? Google翻訳で調べても出てこない。
それでネットを検索してわかった。答えは「運命を書き直す」ということらしい。きっと星は占星術のことを指しているんだろうね。自分たちには定められた悲しい運命があるけれど、男はそれを書き直したいと願う。だけど女はそんなこと無理だと答える。そういう歌詞だったんだ。
そうだとわかると、ますますこの曲が好きになった。めちゃいいタイトルだよね。星を書き直す=運命を書き直す、なんてワクワクするんだろう。
運命というものがあるとしたら、書き直すなんて無理かもしれない。だってそれは運命なんだから。
だけど自分の現状を省みて、運命を書き直したいと思うことは誰にもあるはず。ボクは基本的に運命を受け入れ、その流れにしたがって生きたいと思っている。それでもたまに、あぁ、運命を書き直したいなぁ、と思うことがある。
それは年齢に関するもの。
ボクの意識のなかでは、自分に対する感覚が30代くらいで停止している。つまり世界を見つめているとき、30代のころと同じ視点で世の中を知覚している。精神年齢が止まっているという意味じゃないからね。
30代のときも50の今も、自分という存在を同じ自意識でとらえているということ。だけど「お前は50代なんだよ!」と突きつけられることがある。それはテレビを見ているとき。
インタビュー番組で自分と同じ年齢の人が答えているのと見ると、「あぁ、ボクってこの人と同じ年齢なんだ」としみじみ感じてしまう。めちゃオジサンやんか、と少しショックになる。自意識としては30代のつもりだから、マジでビビってしまうwww
そんなとき、あぁこの年齢という、自分では止めることのできない運命を書き直せたらなぁ、と思ってしまう。絶対に変えられないだけに、余計悶々とする。最終的には受け入れるしかないんだけれどね。
それで自分の意識を50代にシフトするんだけれど、すぐに忘れてしまう。そこは都合のいいようにできているので、困ったもんだ。
でもそれでいいのかも。運命を書き直したいと思いつつ、心のどこかで30代の自分を意識している。そのバランスをうまく取ることが、世間に対する老害を防ぐことになるんだと思う。
ということで、今日もこの大好きな歌を聴いて、運命を書き直す妄想を楽しもうかな。
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