SOLA TODAY Vol.834
50代も後半になってくると、記憶力の低下に愕然とすることがある。子供のころから映画が大好きなので、数え切れないほど観ている。
30代のときなら映画のタイトルや俳優さんの名前がスラスラと出てきたのに、最近はそんな記憶を引っ張り出すのに苦労することが増えた。
昨日も夕方のブログを書いているとき、『バイオハザード』という映画のタイトルがどうしても思い出せなかった。
妻に向かって「ほら、めちゃ強い女優さんが出ていて、ゾンビをやっつける映画のタイトルってなんだっけ?」
「その女優さんって、ミラ・ジョボビッチ?」
「うん、そうそう。彼女が出ている映画」
そこで二人とも思考が止まってしまったwww
結局ネットで検索してわかったというお粗末なボクの記憶力。思い出せばなんてことはない。記憶が消えてしまっているわけじゃなく、取り出せないだけなんだろうね。
そんな記憶に関して、画期的な研究成果が発表されている。
忘れてしまった記憶を回復させる実験を、東京大学や北海道大学の研究チームが成功させたという記事。
使われたのはメリスロンというめまいの治療薬。実験の内容についてはリンク先に書かれているけれど、この薬を使用することで忘れていた記憶の復活が2倍近くも高くなったとのこと。
メリスロンには脳のヒスタミン放出を促進する効果がある。それによって脳の神経細胞が活性化することで、記憶の回復につながったのだと推測されている。この研究が進めば、認知症の治療に役立つ可能性があるらしい。
やはり記憶は消えているのではなく、取り出すことができなくなっているだけ。脳の神経細胞を活性化してやれば、知りたいことをすぐに引き出すことができるのかもしれない。
もちろん加齢とともに脳細胞は死滅していく。それは致し方ないこと。だけど神経細胞を活性化することは努力で可能かもしれない。できることなら薬に頼りたくない。だったらひたすら頭を使うしかないよね。
そう考えると、年齢を重ねて記憶力が落ちるのは、肉体的な要因だけじゃないように思う。自分の人生の終点が見え隠れすることで、若いころのような好奇心を失いがち。どこか諦めに似た感覚で物事をとらえてしまうから、あらゆることに興味を失ってしまう。何をやっても、つまらないという感想しか出てこない。
そうなってしまうと脳の神経細胞は退化する一方のような気がする。少しでも記憶力の低下を抑制しようと思うのなら、いろんなことに好奇心を持ち、多くのことに感動して、もっと知りたいという欲求を育て続けることだと思う。
それができれば、必然的に頭を使うことになる。そういえば祇園の芸妓さんは、かなり高齢の人でも頭の冴えている人が多かった。80歳を過ぎても現役でいることで、脳を活性化させているからだろうね。そんな芸妓さんたちを見習わなければいけないよなぁ。
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