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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.840

安楽死、尊厳死、そして延命治療の是非。このブログで何度も取り上げているのは、ボク自身の考えを常に明確にしていくためでもある。

 

このなかでも身近なのは延命治療の是非。これは誰にも起こりうることで、医師の理解も深まりつつある昨今では、ある程度の意思表示ができる時代になってきた。

 

だけどいざそのときを迎えると、思っていたとおりにならないことが多い。それは当人の立場でも、家族の立場でも起きることだと思う。だったら普段からどのような心がまえをしておくべきなのだろう?

 

そのヒントになる記事を読んだ。

 

自然死を望む祖父を、「愛する家族」が延命してしまった理由

 

この記事を書いた女性は、祖父からあることを依頼されていた。明確な約束ではないけれど、いつか祖父に延命治療を決断するべときが訪れたら、わたしがそれを止める。そう決意したとのこと。

 

ずっと病気をすることなく元気で生きてきた祖父の、心からの願いだと感じた。著者は祖父母っ子だったらしく、特に祖父とは深いつながりを感じていた。だから自分しかない、と思ったのだろう。

 

だけどその日が来たとき、結果として祖父の延命治療を受け入れてしまった。そのことを今でも悔やんでおられるそう。

 

なぜそんなことになってしまったのだろう?

 

これは誰にでも想像できると思う。死を迎えた本人と、それを見送る家族のちがいだろう。命の危機を迎えたとき、できる限り生きて欲しいと願うのは、見送る立場の人にとって自然なことだと思う。

 

この記事でも書かれているけれど、延命治療をしたことで別れを望む家族や親戚に会えたとのこと。だけどそれは家族側からの視点でしかない。当の祖父は2週間も苦痛に耐えて亡くなった。本当ならもっと安らかに逝かせてあげることができたかもしれないのに。

 

延命治療を受け入れることになった理由を、著者が考察している。とても参考になるので抜粋させていただく。

 

『私たちに足りなかったのは、会うたびに「これが最期かもしれない」と考える覚悟でした。「まだ生きるだろう、だってあんなに元気なんだし」という想定は、高齢者には当てはまりません。昨日まで元気だった人も、いつ倒れるかわからないのです。倒れてから「最期に会いたい」と思えば、それが延命へつながってしまう』

 

『だから私たちはいつでも「これがもしかしたら最期かもしれない」と覚悟して会うしかないのでしょう。いざというときに、本人の苦痛を長引かせないために』

 

本当にそうだと思う。「これが最期かもしれない」という覚悟ができるかどうかなんだろうね。延命治療に関して普段から意思表示をしておくことも大切だけれど、家族に対してもその気持ちを真摯に伝え続けることが必要だと感じた。

 

そこまでしないと覚悟してもらえないだろうし、受け取る側としても覚悟ができないだろう。とても心に響く記事だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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