[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

あなたの世界は本当に現実?

ボクが体外離脱をして最初にすることは、それが本当に非物質世界かどうかを確認すること。それを怠ると、バルコニーから飛び降りたら永遠に体外離脱してしまうことになるからねw

 

本にも書いたけれど、もっともわかりやすいのがバルコニーに通じるガラス戸に頭を突っ込むこと。これで跳ね返って痛い思いをしたりガラスが割れるようだったら、10階から飛び降りないほうが賢明だろう。

 

でもスルッとバルコニーへ抜けることができたら、その勢いのまま空を飛べばいい。要するにそれほど体外離脱の世界が、リアル世界と知覚が同質だということ。この感覚は分かりづらいかもしれない。

 

だけど、「あぁ、こんな雰囲気なのか」という感覚を味わさせてもらえる映画がある。久しぶりに観たけれど、わかっていても幻想と現実のちがいに驚いた。それまで現実だと思っていた世界が、実は幻影だと知ったときのショックを体験できる映画。

 

343472_01_05

 

 

『ドリーム・ハウス』という2011年のアメリカ映画。この映画で夫婦役を演じたダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズは、この作品がきっかけで実生活でも結婚することになった。まさに虚構と現実がリンクしている。

 

これは文章でクドクドと説明するより、実際に観たほうがいい。そうでないと映画の後半になって、1回目しかできない驚き体験を逃してしまうからね。わかっていても面白いほどだから、ぜひ驚いてみたいと思う人は、この先を読まないほうがいいよ。

 

主人公のウィルは、出版社を退職して作家として生きようとする。そうすることで妻と二人の娘と幸せな時間を共に過ごせるから。ところが幸せなはずのドリーム・ハウスに暗雲がわきたつ。自分たちが買った家で、過去に一家惨殺事件が起きたらしい。

 

その事件の真相を探るうちに、ウィルは衝撃的な事実を知ることになる。自分の本名がウィルでないことを思い出し、惨殺されたのは自分の妻と二人の娘だったことを知る。そして犯人として逮捕されたのは自分だった。ウィルは幽霊と暮らしていたことになる。そこにあったのは幻想世界だった。

 

この映画の面白さは、この視点の転換が完璧に機能していること。現実に戻った瞬間にドリーム・ハウスはボロ屋になり、ウィルの髪型から風貌まで変わる。そこになってようやく映画を観ていた人は、自分がウィルの幻想を見せられていたことに気づく。レオナルド・ディカプリオが主演した『シャッター・アイランド』と同じ手法だよね。

 

そして事件の真相が冤罪だとわかり、真犯人との対決に亡くなった妻の幽霊が助けてくれる。ホラー映画のような雰囲気なんだけれど、めちゃめちゃ感動して涙が止まらなくなる。

 

ラストで幽霊になった妻と幼い二人の娘と別れるシーンでは、マジで号泣してしまう。地味な映画であまり話題になっていないかもしれないけれど、ボクは映画史に残して欲しいほどの名作だと思う。視点移動の妙味をぜひ体験してほしい。

 

decoration/dcr_emoji_238.gifブログの更新はFacebookページTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る


インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2019年1月
« 12月   2月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/