みんな何かを待っている
ずっと待ちに待っていたアルバムがリリースされた。ほんと首を長くして待っていた。
『Head Above Water』というアヴリル・ラヴィーンのニューアルバム。今月の15日に世界同時リリースになった。ライム病で闘病中だった彼女が、5年ぶりにミュージックシーンへ戻ってきた。病床で歌詞を書いたほどだから、本当に大変だったと思う。復活を待っていたファンは世界中にいたはず。
ボクはもう昨日と今日で3回も聴いた。なかなかいいよ〜 相変わらず歌がうまいし、本当に素敵な声。すでに『Head Above Water』と『Tell Me It’s Over』という曲はシングルとしてリリースされている。どちらも何ヶ月も前から口ずさめるほど聞き込んでいる。
その2曲は文句なくいいんだけれど、今回のアルバムでボクのイチオシの曲がある。それは『Dumb Blonde』という曲。
ラップ調の曲なんだけれど、とにかくカッコいい。彼女の澄んだ声とラップがマッチして、最高にご機嫌な曲に仕上がっている。アルバムでは女性ラッパーのニッキー・ミナージュが共演している。ニッキーはボクの好きなラッパーだからめちゃうれしい。
だけどボクがオススメなのは、アヴリルがスタジオで歌っているヴァージョン。ラップも彼女が歌っている。もうめちゃめちゃカッコいいから、みんなこの映像を見てくれ〜〜!
大勢の人が彼女の復活を待っていただろうね。人間というのは待つことが多い生き物。今日観た映画でも、主人公が「みんな何かを待っている」というセリフを語っていた。
『ターミナル』という2004年のアメリカ映画。トム・ハンクスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが主演して、スティーブン・スピルバーグが監督をした有名な作品。久しぶりたけれど、やっぱ何度観てもいい映画だよなぁ。有名なので知らない人のほうが少ないだろう。
念のために書いておくと、トム・ハンクス演じるビクターは、ロシア近くのクラコウジアという架空の国の人物。ニューヨークに到着して入国手続きしようと思うと、入管で拒否される。なんと渡米中に国でクーデータが起き、アメリカと国交のあるクラコウジアが消滅してしまった。
つまり祖国に帰ることも、そしてアメリカへ入国することもできない。それでJFK空港内で暮らすようになるという主人公の物語。空港の職員や売店の人々との友情、そしてCAをしているアメリアとの恋を絡めたハートウォーミングな物語。
ビクターはただひたすら『待つ』しかない。そしてアメリアも不倫相手からの連絡をひたすら『待つ』という女性だった。その二人が『待つ』ことを象徴していたポケットベルを同時に放り投げるシーンが、ボクは一番好きだなぁ。あの開放感は半端なく素敵。
この映画の見どころは、トム・ハンクスと空港警備局主任であるフランクを演じたスタンリー・トゥッチの演技。この二人の名演技を見ているだけで幸せになれる作品だと思う。思い切り笑えて、ラストで思い切り感動できる。もしまだ観たことがない人がいたら、『待つ』ことを一緒に体験してはいかが?
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