SOLA TODAY Vol.876
ボクは近いうちに遺言状を書こうと思っている。近々死ぬ予定があるわけじゃないよ。まぁ、いつかは死ぬだろうけれどw
20代のころに税理士事務所で働いていたけれど、苦手だったのが相続税。滅多に事案が発生しないということもあって、事務所の先輩に丸投げしていた。
概略は知っていたつもりだけれど、民法の詳細を理解していたわけじゃない。ボクたちのように子供がいない夫婦の場合、ボクが死ねば遺産は妻に全額相続されるものだと思っていた。だけど最近になってそうじゃないことを知った。恥ずかしい限りだけれど。
たいした資産があるわけじゃない。だから相続税なんて逆立ちしてもかからない。でもボクが死んだときに少しでも妻の事務処理を軽減するため、正式な遺言状を作っておこうと決めた。
ただボクの場合、ひとつだけ問題がある。父はすでに他界している。でもボクを生んでくれた母親とは7歳のとき以来会っていないから、生きているかどうかわからない。
もし元気でいてくれたら遺言状を書いても母に対する遺留分だけが発生することになる。このあたりは弁護士等の専門家に相談するしかないだろう。場合によっては消息を調べることになるのかな?
どちらにしても、正式な遺言状を作っておくことは大切。子供のいない夫婦も増えているだろうから、同じことを考えている人たちは多いと思う。
そんな遺言状が怪しいせいで、ミステリードラマのようなことが起きている例がある。
昨年にワイドショーを賑わせた紀州のドンファンこと野崎氏。彼の死はいまだに謎のままらしいけれど、とにかく遺産が30億円もある。彼には子供がいないので遺言状がない場合だと、相続人は妻と野崎氏の兄弟になる。
単純計算でも妻が22.5億円、野崎氏の兄弟たちに7.5億円が分配されることになる。相続税を納めても多額の資産を手にすることになる。
ところがどっこい、野崎氏の遺言状が見つかった。亡くなる5年も前の2013年の2月に、野崎氏の会社の幹部に託されていたらしい。手書きの文字で遺産の全額を田辺市に寄付すると書かれていた。
もしこれが正式な遺言状として認められると、妻は遺留分として15億円を相続して、残りの15億円は田辺市に入ることになる。野崎氏の兄弟たちは1円たりとも手にできない。
だけどその遺言状がどうも怪しいらしい。筆跡は似ているけれど、全体として野崎氏が書いたものではないという印象が強いそう。さらに問題なのが遺言書が納められていた封筒。
会社の封筒を使っているそうだけれど、この封筒は2013年に大きくレイアウトが変えられている。その変更が行われたのは2013年の年末だった。つまり野崎氏が遺言状を書いた2月には存在していない封筒だったということ。ありゃりゃ、これは臭うよねぇ〜
当然ながら野崎氏の親族たちは黙っていない。かなりややこしいことになりそう。とにかく遺言状は正式に残さないといけないということだよね!
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