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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.893

人間は正体のわからないものが怖い。その恐怖を象徴するのが死後世界だろう。

 

自分が死んだらどうなるか? そのことを教えてくれる人がいるなら、大金を支払ってもいいと思う人は大勢いるはず。

 

だから宗教というものが、人々の心をとらえてしまう。現実世界の苦しみから救ってくれるはずの宗教が、死後の安寧を保証するものに捻じ曲げられていく。死後世界の恐怖にとらわれることで、何かにすがりたいと思うからだろう。

 

現代社会でもその恐怖は深く根付いている。場合によっては他人の命を奪うこともいとわない。そんなことが実際にあるのを知って、人間の心の闇の深さに唖然とした。

 

死んだ独身男性のために女性を殺して捧げる…?中国に残るヤバい因習

 

冥婚という言葉を初めて知った。中国の特定の地方に残っているもので、独身で死ぬと天国に行けないという言い伝えにもとづいている。紀元前から中国に残る因習で、「死者のために死者の配偶者を捜して結婚させること」をいう。まったく理解不能なもの。

 

今年の中国の春節に、ある放火事件が起きた。60代の夫が30代の妻を放火によって殺害した罪で逮捕されている。その理由が冥婚だった。

 

30代の妻は身体に障害を持っていて、ほぼ寝たきりの状態。知的障害もあるのでひとりでは生活できない。ところが60代の男性はわざわざその女性を妻として迎えた。それは独身のまま死ぬことを恐れたから。

 

放火をした事情はわからないそうだけれど、世話をするのに疲れ果てたのかもしれない。いずれ死後に自分と同じ墓に入るのだから、殺してしまおうと思ったのだろう。とても理解できないけれど。

 

ここまで極端なことがなくても、独身女性の遺体は売買の対象になるらしい。若くて独身の女性が急病で亡くなれば、かなりの高値で取引される。それは独身男性にとって冥婚になるし、女性の両親も自分たちの娘が独身のままだと成仏できないと恐れている。だから条件が合えば取引が成立する。

 

特定の地域に残る因習で、相対的に数は減っているそう。中国政府もなんとかしてその因習をなくそうとしている。だけど人間の心に巣食っている死後世界に対する恐怖は、そう簡単に払拭できない。どれだけ合理的な説明を聞かされても、その恐怖に打ち勝つことが難しいのかもしれないね。

 

日本では考えられないことだけれど、同じような不合理な慣習や因習が残っている国はいくつもあると思う。親が勧める結婚を断るだけで、命を奪われるようなことが宗教によっては起きるんだから。世の中には想像もできないようなことが、まだまだたくさんあるんだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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