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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.904

「産んでくれなんて、頼んでいない!」という言葉は、古いドラマでよく使われた親子ゲンカのセリフ。いまどきこんなベタなセリフを使うドラマなんかないだろうけれど、現実世界には存在している。

 

「なぜ私を産んだ!」親や医師を訴えるロングフル・ライフ訴訟とは何か

 

「なぜ私を産んだ!」と親や医師を訴える人がいるそう。この記事のタイトルにあるように、ロングフル・ライフ訴訟というらしい。

 

その背景にあるのは『反出生主義』という哲学的主張。その主義を持つ人物は、こう述べている。

 

『人は生まれることに同意したわけではないのだから、自分をつくった両親に対して恩返しをする義務などない。そもそも親は自分の快楽のために子どもをつくるのであって、当人のためにつくるわけではない。もちろん、親のために心から何かをしてあげたいと思う人はそうすればいいが、そうする義務を負っているわけではない。子どもは親の所有物ではなく、独立した人格であることを、インドと世界中の親たちは理解すべきだ』

 

なかなかユニークな主張だよね。指示する気持ちはないけれど、まったく理解できないわけでもない。心から子供を望む両親もあれば、うっかりできてしまったことで仕方なく親になった人もいるはず。どちらにしても子供に選択権がないのは事実だろう。

 

その主義に真っ向から異を唱える人たちもいる。スピリチュアル的なことに関わっている人は、「人間は自分の意思で生まれてきた」と答えるはず。ステレオタイプ的な主張としては、過去生での課題を解決するために両親を選び、その環境を自ら選択した、というものだろう。

 

ボクもいまの人生を自分で選んだと確信している。だけどそんなことはどうでもいい。それが事実であろうとなかろうと、自分の人生を精一杯生きるしかない。自分の意思で生まれた人生を無条件に受け入れろ、というのも暴論なら、押し付けられた人生だからと現実逃避するのも悲しすぎる。

 

だけどこの記事を読んで、『反出生主義』を支持したくなる事例に心が揺れた。ふさわしい例ではないけれど、風疹等によって子供に障害が出る可能性があった場合、両親の選択が子供に大きな負担をもたらすことがある。生涯にわたって背負うハンデのことを思うと、「なぜ産んだ」というその子供の叫び声を想像するだけで胸が痛い。

 

この苦しさは、当事者でないとわからないだろう。でも昨日のブログでも書いたけれど、信じていることがボクにはある。命を授かった人間の存在は、きっと誰かの役に立っているということ。どんな人の人生も、何らかの重要な意味があるはず。

 

ヒトラーや毛沢東の名前を出されると、反論できないけれどね……。だけどこの『反出世主義』でさえ、自分の人生について真剣に向き合うことを促してくれる意味があると思う。必要なものだから、存在すると思うんだけれどなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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