SOLA TODAY Vol.915
新元号の発表で昨日は1日中大騒ぎだった。令和に慣れるまで時間がかかるだろうけれど、なんとなく良いと思う。おおむね評判もいいようだし、新しい時代がやって来るという空気感は歓迎。まぁ、平成という元号の使用でさえ断念したボクだから、新元号を使うことはないだろうけれどねw
これは天皇陛下の退位にともなった改元だけれど、変化はこれだけじゃない。あまり意識していなかったけれど、5月になると皇太子という存在がなくなってしまうらしい。
浩宮が即位したら「皇太子」がいなくなる~秋篠宮も愛子さまも悠仁さまも、皇太子にはなれない
皇子というのは天皇の息子のこと。だからいまの皇太子さんが即位されると、息子がいないので皇太子という存在が消えてしまう。
次に皇位継承権を持つ秋篠宮さんは『皇太弟』になり、彼の息子の悠仁親王は『皇太甥』(こうたいせい)になる。
「なんや、呼び方が変わるだけやん」と思う人がほとんどだろう。ところが『皇太子』というのは別格扱いになるので、名前のちがいはかなり大きい。
この記事にも書かれているとおり、皇太子の日常を取り仕切る東宮職が消えてしまうことになる。現在は料理人も含めて、約60名の職員が東宮御所で職務に就いている。でも5月になると皇太子が存在しないので仕事がなくなる。
解雇するわけにはいかないので、人事異動になるそう。宮内庁としてはどう配置替えをするのか頭の痛いところだよね。そのうえ皇太子としての公務を担う人物がいなくなる。外国等に対してどのように接していくのかも問題になっている。
そしてもっとも影響が大きいのは『お金』。皇太子という職務には、年間で3億円程度の費用が予算化されている。ところが秋篠宮さんを含めた他の皇族費は、年間で3千万程度。まったく桁がちがってくる。
未来の天皇の系統になる血筋だから、『みなし皇太子』という扱いにすればいいという意見も出ているらしい。だけど皇室典範を改正しない限り、現状ではどうしようもないとのこと。改元にともなって、こういう問題が起きているんだよね。
そもそも明治以降の皇室が、それ以前とちがうものになってしまったのが原因だろう。天皇陛下が在位中の改元は200年ぶりらしいけれど、それ以前は普通のことだった。現代になって話がややこしくなるのは、明治以降にできた皇室典範の影響。
男子の世継ぎがあるという前提で適当な法律を作ってしまったから、逆にしばられてしまうことになる。現状にそぐわない法律は意味がないだけじゃなく、足を引っ張ることになってしまう。この機会に本気で女系天皇を含めた改正をするべきだろうけれど、きっと無理だろうなぁ。
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