高羽そらさんインタビュー

善は悪をはらみ、悪はより深みへ

新作小説から手が離れたので、次の作品に入る前に以前書いた作品に手を入れている。ホラーなんだけれど、どうも善と悪の両キャラがうまく描けていないような気がするので。

 

それでここ数日は、ずっと善と悪について考えている。そしてその影響で善悪に関する夢を見る。昨日も不思議な夢を見た。人間という存在が光のプリズムとして認識できるという夢。

 

ピュアな人物は、美しい虹のように7色に分かれる。ところが悪が影を吹きこむと、消えてしまう色がある。たとえば赤色が消えると、その人の存在からある種の色がありのままに表現されなくなるという夢。色がくすんだり変色するので、その人物に何かがあるとわかってしまう。不思議な夢だったなぁ。

 

面白いことに、こんなときに限って善と悪に関する小説が手元にある。

 

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『ザ・スタンド Ⅲ』スティーブン・キング著という小説を読んだ。全5巻のうち第3巻を読了した。第2巻までの感想については、『殺人ウィルスは序章でしかない』という記事に書いているので参照してもらえばと思う。

 

軍が開発したインフルエンザウィルスにより、アメリカという国家が壊滅した。第2巻では抗体があった生き残りの人々がそれぞれ描かれていた。だけど予想したとおり、第3巻では生き残りの人が集まってきて、バラバラだった物語がつながりつつある。

 

ただし集まる場所は二つに分かれている。

 

そのひとつは悪魔の化身である『闇の男』の元へ集まってきた人たち。彼らの心には悪と共鳴するものがあり、自然と引き寄せられていった。

 

もうひとつは『マザー・アバゲイル』という老女の元へ集まってきた人たち。つまりこちらが善の軍団になる。

 

まだ両軍団は直接的な激突をしていない。それは第4巻以降だろうと思う。だけど緊張感は高まりつつあり、戦いの日が近いことがわかる。

 

面白いのはそれぞれの組織のちがい。悪の軍団といえば、いかにも無法者の集まりのように思う。たしかに人殺し集団のような連中なんだけれど、見事なほどに統制が取れている。それは『闇の男』の恐怖によって支配されているから。

 

たとえば禁止されている麻薬に手を出しただけで、即座にはりつけにされて公開処刑される。規律を少しでも破った者には厳罰がくだされる。だから内部で犯罪やリンチさえ起きない。

 

ところが善の軍団はまだ統制が取れていない。ようやくリーダーが動き出したが、微妙な段階にある。ちょっとしたトラブルが犯罪に発展しそうな気配に満ちている。そしてなかには悪の軍団へと引き寄せられている人物がいる。

 

善だからといって、規律正しく生きているわけじゃない。むしろ不安定で乱れている。このあたりがとても面白い。悪は恐怖によってより深く悪を追求していくのに、善は不安を抱えてうちに悪をはらんででいる。この不思議なバランス感覚によって、読者は物語に引きつけられることになる。

 

善の軍団は、老人、知的障害のある少年等をスパイに送り込むことにした。悪の軍団が何を企んでいるのかわからないから。けれども統制の取れていない善の組織には、すでに裏切り者の芽が育ち始めている。第4巻が気になるけれど、ひとまず別の本を読んでから戻ろうと思う。

 

それまでのあいだに、ボクなりに善と悪について考えておこう。いまのところ感じているのは、それらはコインの裏表のようなもの。切り離すことはできないし、どちらも互いの存在に依存している。そんな気がするなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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