SOLA TODAY Vol.926
ボクは50代半ばだけれど、コンピュータを使うようになったのは30年以上前。大学を出てすぐに勤めた父親が経営する会社では、早々にワープロが導入されていたのでキーボードになじむことができた。
その後税理士事務所に転職した20代後半には、オフコンを使用して税務申告書や試算表を作っていた。NECのPC9801という初期のパソコンも事務所にあって、表計算ソフトなんかを使っていた。
それからネット時代に入り、自宅でパソコンを使うようになって20年近くになる。Windows時代が長かったけれど、ここ数年は完全にMacへ移行してしまった。そしてスマートフォンも欠かせないアイテムになっている。
ボクより下の世代の人は、個人差があっても普通にパソコンやスマートフォンになじんでいるはず。だけど上の世代になると、そうでもないらしい。
日本全国には地方議員が3万人もいるらしい。知らなかった……。
NHKではその全員にアンケートを取った。ちょうど統一地方選の最中だからね。それで2万人の議員から返答があったらしいけれど、コンピュータ等について驚く結果が返ってきた。
なんとパソコンやスマートフォン、あるいはタブレットを使って情報発信している人はたった3割しかない。約7割の人がSNSを使っていない。それどころかパソコンを使えない人も大勢いるらしい。
この結果を見て、さすがに愕然とした。こりゃあかんわ。
政治家であることに、コンピュータを使えることは必要条件じゃないと思う。だけどいまの時代、ネットで世界の動向をリサーチできない政治家はあかん。少なくとも自分の手でパソコンに触れてみるという好奇心と挑戦心のない人に、議員をやってもらうのはその地方にとってマイナスだと思う。
SNSを使えない政治家、あるいは使う気のない政治家の言い分にへきえきする。ネットなんかで情報発信するより、自分の足で歩いて有権者と接触するべきとのこと。そんなことを言っているから、特定の人の意見しか自分の政治活動にフィードバッグできないんだよ。
なかには炎上を恐れて、ネットで発言することを嫌がる人もいる。気持ちはわかるけれど、炎上しないテクニックは自分の発言に責任を持ち、失言をなくしていくことにつながる。それができないということは、平気で失言してしまうと告白しているようなもの。
トランプ大統領なんか、Twitterのヘビーユーザーだからね。今月の選挙で大阪府知事になられた吉村さんも、大阪市長時代に自然災害が起きたとき、即座にTwitterで市民に注意喚起のメッセージを発信されていた。そのスピードには感心する。
有権者としては、投票に行く前に候補者がネットを利用しているかどうかチェックしたほうがいいかもしれない。検索しても何も出てこないような候補者は、これからの時代の政治家にふさわしくないと思うよ。
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