SOLA TODAY Vol.941
ルールを破る人は、そのほとんどが確信犯だろう。まれに法律の解釈によってもめることもあるだろうし、冤罪だって皆無じゃない。
でもそれは全体から見ればほんの一部で、大抵は規則を破っていることを自覚しているはず。つまりバレなければいい、という自己中心的な発想。
だからあえてバレるようにすれば、犯罪は減少するということになる。
YouTubeが抑止力に? 『初耳学』で紹介された革新的な万引き対策が話題
ボクが暮らすマンションは、防犯カメラが多いほうだと思う。それもダミーのカメラじゃなく、全部録画されている。それでも入居当初の10年前は、ゴミ捨てのルールを守らない人がいた。
それでゴミ捨て場に新たな防犯カメラを設置すると、ゴミ捨てに関する明らかなルール違反がなくなった。せいぜい回収日の前日の夜に出す程度の違反で、有料ゴミ袋の不使用や、回収費用を払っていない大型ゴミや、分別を無視したゴミ出しが皆無になった。
つまりルール違反をしていた人が、確信犯だったということ。カメラで個人を特定されるようになれば、決め事を守ろうとするんだよね。
この記事の内容も同じ。あるお弁当屋さんが万引きの被害に困っていた。それでカメラをつけたんだけれど、普通の防犯カメラじゃない。
なんとそのカメラの映像はYouTubeによってライブ配信されている! これはすごいよね。
元々はライブ映像を配信することで、お客さんにお弁当の在庫を確認してもらおうというのが始まりだったらしい。ひんぱんに利用する人だったら便利だよね。スマートフォンを使えば、食べたい弁当が残っているかをどこにいても数分で確認できる。
同時にこれが万引きの抑止力になった。YouTubeでのライブ配信を始めてから売上は伸び、万引き被害も10分の1になったらしい。それでも万引き被害がゼロじゃないことに驚くけれどね。
悲しいけれど、人間は信用できない。チャンスさえあれば、万引きをしようという人間は必ずいる。だからそのチャンスを与えないようにするしかない。このお店の取り組みはうなずけるし、他の店舗でも導入するべきだと思う。YouTubeでライブ配信中と書かれていてカメラがあれば、ほとんどの万引き犯は思いとどまるだろう。
市街地の防犯カメラとしてはイギリスが有名だけれど、ボクは大賛成。犯罪抑止力として、防犯カメラは有効だと思う。プライバシーの侵害を訴える人もいるけれど、公共の場ではその程度のことは容認するべき。うしろめたいことがないなら、気にする必要はないはずだよね。
まぁ中国のように、そうした映像を国民の監視に使うことも考えられる。悪用される可能勢はゼロじゃない。でも現状を考えたら、このお店のような行動は仕方ないと思うな。軽犯罪に関していえば、ボクは性善説を否定するしかない。
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