高羽そらさんインタビュー

暗い時代だからこそ必要なもの

エンタメは人々の心を楽しませてくれる。小説や映画、そして音楽や絵画もエンタメに含めていいと思う。現代社会においては、エンタメが多様化して自分に合ったものを自由に楽しむことができる。

 

だけど大きな災害が起きたときの『自粛』という沈んだ空気を経験したことのある人なら、楽しむことが罪であるような気持ちになるのがわかると思う。阪神・淡路大震災が起きた1995年1月17日の翌日、大阪城ホールでビリー・ジョエルのライブが開催予定だった。ボクはそのチケットを手にしていた。

 

おそらく中止になるだろうと思ったけれど、ライブは開催された。大阪のホテルにいたビリー・ジョエルも相当怖い経験をしたと後日に語っている。だけどライブの収益全額を被災者に寄付するということで決行された。

 

少し迷ったけれど、ボクは行った。決意したのは、幸いにも京都の被害が少なかったせいもある。会場へ向かうとき、生きるか死ぬかで必死になっている人のことを思うと、うしろめたい気持ちがあったのは事実。

 

だけど神戸方面の列車が完全にダウンしている状態で、京都に住んでいたボクにはどうしようもない。だからライブが開催され、それが被災者に寄付されることを知って参加することにした。もちろん空席が目立っていた。もしかしたら来る予定で、亡くなった人もいたかもしれない。ビリー・ジュエルも複雑な気持ちだったはず。それだけに心に残るライブだった。

 

でもボクは思った、こんなときだからこそ、エンタメが大切なんじゃないだろうか。すぐには笑顔になれないだろうけれど、誰かを勇気づけることは不可能じゃないと思う。不謹慎だと『自粛』を強要するより、エンタメが人々の心に目に見えない『力』を与えられるような気がする。

 

今日観た映画でも、同じことを強く感じた。

 

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『人生はシネマティック!』(原題:Their Finest)という2016年のイギリス映画。これはとっても素晴らしい映画だった。まだ観たことがない人がいたら、ぜひ観ることをオススメする。

 

物語の舞台は1940年のイギリス。第二次世界大戦の真っ最中で、ついにロンドンにもドイツ軍の空襲が始まっていた。そんななか、イギリス政府の情報省は戦意高揚の映画を作ろうとする。それは日本でも同じだよね。

 

そんな制約を受けながらも、イギリスの人たちを勇気づけるために少し笑えて、そして感動できる映画を作ろうとした人たちの物語。主人公はカトリンという新人の女性脚本家。彼女のラブスストーリーでもあるんだけれど、映画を制作する人たちの映画愛に満ちた最高の作品になっている。

 

愛する男性脚本家をスタジオに受けた空襲で亡くしたカトリンは、完成した作品を観ることなく引退してしまう。映画の現場にいることが耐えらえなかったからだろう。だけどビル・ナイが演じるヒリアードというベテラン俳優に言われて、映画館に自分の作品を観に行く。

 

そこには大勢の人の笑いと涙と感動があった。恋人や仲間と一緒に作った作品を、大勢の人が何度もくり返して観てくれている。暗い時代だからこそ、彼らの心はエンタメに飢えていたのだろう。

 

その観客の姿を見て、カトリンは映画界に戻ることを決意する。そのシーンを観ていて、まじで涙が止まらなかった。映画ってなんて素敵なんだろう。本当にそう思った。映画好きな人は、この作品を観るともっと映画が好きになると思うよ!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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