『芋づる式』で自分の殻を破る
ついに1週間前のカウントダウンが始まった! 来週のいまごろ、ボクは大阪のZepp Osaka Baysideに向かっている。
それは待ちに待ったクリーン・バンディットのライブに参加するため。ボクの音楽嗜好がイギリス寄りなの確実。好きなバンドや歌手は、圧倒的にイギリス人のアーティストが多い。もちろんクリーン・バンディットもイギリスのバンド。メンバーはこの3人。
ケンブリッジ大学で出会ったジャック・パターソン、ルーク・パターソン、そして紅一点のグレース・チャトーの3人組。
大学でクラシック音楽を学んだ彼らは、コンピュータミュージックを取り入れたポップスバンドを作った。だからこのバンドの音楽性に関するポテンシャルの高さは尋常じゃない。それを証明するかのように、デビューしてから次々と大ヒットをぶっ飛ばしている。
このグループの特徴は、正式メンバーにヴォーカリストが存在しないこと。つまり発表する曲ごとに、歌手を選んでコラボする。昨年の秋に出たセカンドアルバムなんか、その歌手たちのラインナップを見るだけでプロ野球のオールスター戦を思い浮かべてしまう。それほどすごい!
デビューまもなくでまだ売れていなかったジェス・グリンやアン・マリーは、クリーン・バンディットとのコラボ曲が大ヒットしたことで、いまや歌手としてワールドツアーを行うほどになっている。ボクがこの二人の歌手を知ったのも、クリーン・バンディットを通じてだった。
ボクが『芋づる式』と呼んでいる、自分の殻を破る方法がある。人間は主観的な生き物なので、無意識に限界を設けてしまう。基本的に変化を恐れるという心理があるから。だから意識しないと、新しい世界観を知ることができない。
ボクは映画や小説でも、この『芋づる式』をかなり意識している。好きな作家がいたら、その人のエッセイや記事を読む。そしてその作家が推薦している本を読む。それをくり返すことで、気がついたらそれまで未知だった世界が手に届くことになる。
このクリーン・バンディットというバンドは、メンバーにヴォーカリストをおかないことで『芋づる式』を経験できる。ボクがこのバンドを聞くようになって名前を知り、そのアーティストのアルバムを聞くようになった人物は、少なく見ても7〜8人はいる。
もちろんライブにはヴォーカリストを連れてくる。といってもアン・マリーやジェス・グリンをツアーに帯同するのは無理。サポートメンバーとして二人の女性ヴォーカリスト、そして女性ヴァイオリニストがいつも参加している。
だからこのバンドの単独ライブだと、紅一点だったはずなのに女性が4人に増える。男性陣の二人は背後に引っ込んで、ひたすら演奏を続けているのがちょっと笑える。去年に京都のお寺で演奏したライブ映像がある。きっと来週のライブもこんな雰囲気になるはず。
『Solo』と『I Miss You』という曲で、来週のライブでも絶対に演奏するはず。
いまもクリーン・バンディとのアルバムを聴きながらこのブログを書いている。楽しみで仕方ないけれど、心配なのはボクの体力。ライブハウスなので、久しぶりのスタンディングチケット。できるだけ早く行って、ステージ近くに陣取りたい。だとするとライブも含めて3時間以上は立ちっぱなしになる。
若いころはなんてことなかったけけれど、オジサンはそれだけが心配なんだよねぇwww
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