信念を貫くのと頑固はちがう
いまボクの頭のなかで、2つの曲が交互に流れ続けている。そのひとつが、エド・シーランとジャスティン・ビーバーがコラボしている曲で『I Don’t Care』というタイトル。5月10日にリリースされたときから聴きまくっていて、昨日にミュージックビデオがリリースされたので、さらにハマっている。
この曲はとにかく楽しい。ビデオもどこかバカらしくて愉快なので何度も観たくなってしまう。
そしてもうひとつが、エイバ・マックスの『So Am I』という曲。この前のシングルの「Sweet But Psycho」も好きだけれど、この新曲はさらに大好き。何よりミュージックビデオのダンスが楽しくて、もう数え切れないほど観ている。
きっと日本の高校のダンス部で、この振付がコピーされると断言できるほど。何度も観たくなるのは世界中の人がボクと同じらしく、昨日はこのビデオを10時間連続で繰り返し再生するYouTubeの動画までアップされていた。その気持ちがメチャメチャわかるわ〜www
エイバはまだ新人で、ボクが注目しているアーティストのひとり。2019年中にはファーストアルバムをリリースするそう。ちょっとぶっ飛んだところがあるので、将来はボクの大好きなレディ・ガガやシーアのようなミュージシャンになりそうな予感がしている。
エド・シーランもエイバ・マックスも共通しているところがある。それはデビューまで苦節の期間があったということ。エドは10代のころにホームレス生活をしながら路上で歌っていたし、エイバも17歳から歌っているけれど、レコード契約にこぎつけたのが7年後の現在。
二人とも自分を信じ、音楽を続けてきた。評価されることがなくてもあきらめなかった。それはただ頑固だったのではなく、強い信念に裏打ちされたものが心に存在していたからだと思う。その信念とは、音楽を心から愛し、必ず成功できるという強い想いだろう。
そして強い信念を持ち続けて、とてつもないことを成し遂げた少年の映画がある。
『サイレント・ボイス 愛を虹にのせて』(原題:AMAZING GRACE AND CHUCK)という1987年のアメリカ映画。
リトルリーグの天才ピッチャーだったチャックは、あるとき核ミサイルを見学する機会を得る。そしてその恐怖を人ごとだと思えなくなる。世界から核兵器が全廃されるまで、二度と野球をしないと宣言する。
そのことが報道され、有名なバスケットボールのプロ選手であるアメイジングが賛同する。彼も同じく、核兵器がなくなるまでバスケットボール界から身を引くと宣言した。やがてそれが世界中のスポーツ界に波及して、大きなムーブメントを起こす。
当然ながら政府は反発するし、軍需産業を先導する企業はアメイジングを脅す。そして事故に見せかけて彼を殺してしまう。そこでチャックはさらなる抵抗を始める。核兵器がなくなるまで、誰とも口をきかないと宣言した。そしてそれは世界中の子供たちに拡散した。
チャックの想いは通じ、なんと本当に核兵器が全廃される。こんなこと有り得ないと普通は思うだろう。冷静に考えたらその通り。
だけど本当にこの世界から核兵器をなくそうと思うなら、この映画のストーリーは無視できない。ボクは心から感動した。チャックは頑固ゆえに口を閉ざしたのではなく、ゆるがない自分の信念を貫いただけ。
有名な作品じゃないけれど、まさに『隠れた名作』だと言える映画だった。この映画を観て、鼻で笑うような人間にはなりたくないなぁ。
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