気になるけど、知るのが怖い
ボクが住むマンションで、心霊現象が起きているかも。気になるけれど知るすべがないし、知ったら知ったで怖いよね。
以前にも一度ブログで書いたことがある。深夜になって女性の悲鳴が聴こえた。ウトウトしているときなので、最初は夢を見たのかと思った。ところがハッキリと目が覚めてからも、鋭い悲鳴が耳に届いた。
翌日のこと。部屋を出て廊下を歩き、エレベーターに向かう途中で恐ろしくて足が止まった。前日の深夜に声が聞こえたあたりの部屋のドア前に、『盛り塩』がしてあった。その部屋で何かがあったんだと確信した。
そして昨日のこと。就寝前の読書をしていると、その部屋の方角から女性の大きな声と壁を叩くような音が聴こえた。少し離れた部屋なので、迷惑になるほどのものじゃない。ところが日付が変わった深夜に、また声が聞こえたそう。ボクは聞いていないけれど、妻から教えてもらった。
男性が怒鳴るような声と、同じく壁を叩くような音がしたらしい。朝になって「喧嘩でもしてたんかな?」と話していた。そしていつもの通り外出しようと廊下を歩いていて、またまたギクリとする光景を目撃した。
以前と同じ部屋の扉の前に、粗塩がまかれていた。以前のように形を整えた『盛り塩』じゃなく、パニックになってまき散らしたような雰囲気。そういう意味では、今日のほうが気持ち悪い。
ボク自身はまったく邪悪なものを感じないので、その部屋だけの現象だと思う。そのうえ我が家にはミューナという強い味方がいる。もし変な霊が部屋に入ってきても、牙をむいて威嚇して追い払ってくれるからね。
そのエクソシスト黒猫がいつもと変わらず穏やかに寝ていたから、我が家は心配なし。いまもグッスリと昼寝中。
それにしても何が起きているの? まぁ触らぬ神に祟りなし、ということ。知らないほうがいい事実があるのはたしか。巻き込まれたくないからね。
だけど妻の行動に疑問を持ったばかりに、とてつもない陰謀に巻き込まれてしまった男の映画を観た。
『ナイロビの蜂』(原題:The Constant Gardener)という2005年のアメリカ映画。初めて観た作品だけれど、とても素晴らしい映画だった。
イギリス外交官であるジャスティンの妻であるテッサは、アフリカで人道支援をしている活動家。ある日、活動先に向かったあと、遺体で発見される。不倫関係のもつれによる殺害だろう、とジャスティンは捜査当局から聞かされる。
さらに妻の不実を証明するような手紙も見つかる。だけど納得できないジャスティンは妻の行動を調べているうち、彼女が恐るべき陰謀に巻き込まれていたことを知る。それは製薬会社による、ケニアのスラム街に暮らす人たちを使った人体実験だった。
妻の死を無駄にしないためにも、ジャスティンは真実を暴き、妻を殺した黒幕を見つけ出すという物語。エンディングは切ないけれど、陰謀は世界に明かされることになる。
テッサを演じたレイチェル・ワイズは、この映画でアカデミー助演女優賞を受賞している。この映画の彼女の演技を観たら、誰もがその受賞を納得するはず。
そしてボクはジャスティンを演じたレイフ・ファインズの大ファンになってしまった。先日見た映画では嫌なイギリスの公爵を演じていたし、ハリーポッターシリーズにおけるヴォルデモートのイメージも強かった。
でもこの映画の彼の演技で、いままでのイメージを塗り替えられたなぁ。やっぱりイギリスの俳優さんはいいよね。強く記憶に残る、素晴らしい作品だった。
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