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高羽そらさんインタビュー

出来事と感情の癒着を断ち切る

人間は感情に左右される生き物。うれしいことがあれば世界が薔薇色に見えるし、落ち込むことがあっただけで暗闇にいるような気分になる。

 

これは人間が生まれつき持っている性質なのでどうしようもない。ボクたちは感情という海にただよう小舟と同じで、波の様子によっては天国と地獄を行ったり来たりすることになる。救命胴衣もなく小舟にはエンジンもついていないので、波に任せるしかない。

 

なぜそんなことになってしまうのか? そしてどうにか『自分』という小舟をコントロールする方法はないだろうか? ボクはいつもそんなことを考えている。

 

この思考プロセスは、実はかなりシンプル。なぜ感情の波に翻弄されるかがわかれば、コントロールする方法は自明になるはず。

 

いちおうボクなりにその理由を考えてみた。そして出てきた答えがある。

 

それは『出来事と感情の癒着』ということ。

 

物心ついて様々な経験を重ねてくることで、世の中にはいいことと悪いことが混在しているのを知る。そしてそれがいつやってくるのかわからない。だから生存本能が働いて、大波にあって小舟が転覆しないように身構える習慣がつく。それが出来事と感情の癒着だと思う。

 

こういうことが起きたら、こんな気分になる。そのパターンが染みついている。そしてあらゆる事例をくり返すことで、自分が体験するすべての出来事に対して、自動的に感情が反応するようになってしまう。

 

たとえば空腹を感じただけで、不安やストレスを覚える人がいる。空腹というのは、胃の中に食べ物が無くなりましたよという信号でしかない。そのシグナルにいいも悪いもない。だけど人によってはそこから来る不安やストレスによって、自分の人生全体に暗雲がただようような気分になる。

 

だからそれを解消するため大量に食べる。いわゆるストレス太りというもの。ボクは税理士事務所で勤めていた20代のときにこの状態になっている。食べることでしか不安を抑えることができなかった。ストレスの要因は仕事なのに、空腹という出来事が不安という感情と癒着していた。

 

街を歩いていて、誰かの発した怒鳴り声だけで感情のスイッチが入ることもある。自分に向けられたものではなく、ただ耳に聞こえてきただけ。それでも出来事と感情が癒着していると、過剰反応を起こしてしまう。それで1日が台無しになることだってある。

 

だからと言って、出来事と感情を完全に切り離してしまうのはよくない。楽しいことやうれしい出来事があったときは、思い切り感情に接続すればいいと思う。そうすることでやる気も起きるし、人生に対してポジティブな気持ちを維持できる。

 

そこでボクがイメージしている方法がある。それはハートにつながる大きなスイッチ。ボクが頭に思い浮かべているのは、列車の線路を切り替える手動式のポイント。

 

起きる出来事がこちらに向かってくる列車。だけどそれを無条件に通さない。ボクの感情を左右する『ハート駅』に到着させるかどうかを判断して、ポイントを切り替えるようなイメージをしている。線路と『ハート駅』を癒着させないように監視している。

 

もちろん結果として失敗だと思うことはあるだろう。でもそれは経験を積むしかない。とにかくやってくる列車を見て、ポイントの切り替えをするか否かを判断する感覚を失わないようにすることが大切。ワンクッション置くことで、感情に出来事を支配させないようにするべき。

 

出来事はただ何かが起きただけ。どう判断するかは、自分しだいだからね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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