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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.984

香港が大変なことになっている。もしかしたら第二の天安門事件になるかもしれない。そのまっただ中にいる香港女性の言葉に、中国政府の底知れない恐ろしさを感じた。

 

「香港が想像できない場所になる」 “民主の女神“が訴えた、逃亡犯条例の危険性

 

4年前から香港の学生を中心に起きている民主化運動。それらが今年の『逃亡犯条例』の審議開始によって100万人規模の反対デモにまで発展した。

 

1997年に香港がイギリスから返還されるとき、50年後の2047年まで社会主義政策を実施しないことを当時の鄧小平はサッチャー首相と約束している。それが『一国二制度』というもの。

 

ところが今回の条例は香港での犯罪者を中国本土に強制的に移送できるもので、罪人を中国本土の法律で裁くことになる。これは完全な『一国二制度』の崩壊であり、約束違反であることは明らか。イギリス人の多くは、中国政府が約束を守らない国であることを痛感していることだと思う。

 

この条例は政治犯には適用されないらしい。それは『一国二制度』に配慮しているとの言い分になっている。だけどこの記事を読むと、それが絵に描いた餅でしかないのがわかる。政治犯であっても別の罪状を捏造されることが、中国では普通にあり得ることらしい。

 

そして恐ろしいのは、中国の裁判所が三権分立を維持していないこと。裁判所内に共産党組織が存在しているので、公明正大な裁判が行われる可能性が非常に少ない。たとえ外国人であっても、香港で中国の悪口を表明するだけで、中国本土に連行される可能性がある。もちろん日本人だって例外じゃない。

 

この条例がもし可決されることになれば、「香港が想像できない場所になる」とこの記事の女性は述べている。その言葉に含まれる絶望感は、半端なものじゃないと感じた。

 

ネットでの記事を見ていると、すでに中国本土の人民解放軍が香港警察の制服を身につけて潜入しているという情報もある。これはウィグル自治区を制圧したときと同じパターン。日本のNHKでさえデモの放送を中断させられたくらいだから、世界の人が見えないところで虐殺が行われないことを祈るしかない。

 

ずっと香港に旅行したいと思っていたけれど、いまの状況だと二の足を踏んでしまう。もしこの条例が可決されて香港が変貌してしまえば、次は台湾が同じ状況になっていくと予想している人もいる。そして沖縄も……。

 

最悪のことを考えたら、本当に恐怖しかない。とにかく世界の報道機関が香港の状況に目を光らせ、非道な行為がなされないことを見守るしかない。ここ当分は香港から目が離せない。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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