年齢を言い訳にしたら終わり
努力が足りなかったり、実力がともなわずに結果が出ないとき、自分ではどうしようもないことにその理由を転嫁してしまうことがある。文字どおり、どうしようもないと思えるから。
その代表が年齢だろう。時間の経過ばかりは、どれだけ努力をしても止めることはできない。つまり自分がダメな理由を年齢にしておけば、努力が無駄でなかったと思い込むことができるから。だけどそんなもの欺瞞でしかない。
年齢を言い訳にするようになったら、そこで終わり。完全に思考停止してしまう。
と言いつつ、ボクもそのトラップにかかりそうになることが多い。初めての本が50歳のときだし、それから小説を書き始めている。年齢的なギャップはいつも頭のどこかにあるし、なぜもっと早く始めなかったのかという後悔が、自分の影のように背中にぴったりと張り付いている。
だから投稿作品が落選したりすると、年齢で足切りされたのではないかと思ってしまう。出版社にすれば若い才能を発掘するほうがいいわけで、老い先短い新人に投資する余裕はない。そんな考えが合理的に思えるときは、現実逃避しようとしている兆しだと言っていい。
そんなときは、同じ道を歩んでいる人に勇気をもらうのがベスト。昨日そんな気分になりそうだったボクは、この記事を見て元気が湧いてきた!
年俸120円でもめっちゃ前向き 「ジーコを抜いた」41歳Jリーガー
いまやサッカー選手といえば10代でデビューーする人がほとんど。そしてその勢いで海外の強豪クラブに移籍していく。そんななか、40歳でJリーグデビューをした選手がいる。J3の「横浜スポーツ&カルチャークラブ」に所属するFW安彦考真さん。
もちろん10代からサッカーをやっていて、ブラジルの留学経験もある。自分でお金を貯めて留学されていた。そして日本に戻ってきてJリーグのテストを受けたが失敗。サッカー関連の仕事についていたけれど、Jリーガーになることはなかった。
きっかけになったのは、不登校の子どもたちにサッカーの指導をしているとき。
「野球で言えば、子供たちに『10回の素振りよりも、1回の打席が大事』って教えながら、自分が立ってないじゃん、打席にって」と思ったそう。
そこで年収900万円の仕事を捨てて、39歳のときに再びJリーグに挑戦した。そして契約を勝ち取った40歳と2ヶ月は、これまでの最年長記録とのこと。だけど年棒がキツい。
JリーグはA、B、Cの3契約があって、A契約だと最低は460万円の最低年棒が保証されている。ところがC契約だとその制限がない。といってもゼロ円で契約はできないから、デビューしたときの年棒は10円。10ヶ月の契約で月収は1円というもの。
それでも安彦さんは41歳になっても現役を続けている。子供たちに打席に立つことの大切を言ってきたからだろう。そして現在では年棒が上がり、1ヶ月10円の1年契約で120円になった。
そんなん意味ないやん、という人は言わせておけばいい。ボクはそう思う。実家に頼ったり、クラウドファンディングで資金を集めたりと、苦労されているのは事実。だけど実戦の舞台に立とうとしている姿に、ボクは尊敬の念しか感じなかった。
プロサッカー選手の40代デビューというのは、作家にしたら70代以上のデビューに匹敵するようなものじゃないだろうか。だとしたら、ボクなんかまだまだひよっこ。年齢を言い訳にするなんて恥ずかしい。
とても元気をもらえる記事だった。そういえばサッカーと作家は、発音すれば似ているよねwww
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