ドリームキャッチャーに囚われた異星人
今日は待ちに待った7月12日。ボクが待っていたのはエド・シーランのニューアルバム。今日になってようやく全曲がリリースされた。
『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』というタイトル。
全曲がコラボなので、エドらしい曲もあれば、コラボ相手の魅力がにじみ出ている曲もある。だからいままでのアルバムにない雰囲気があって、めちゃめちゃ得した気分になれる。今日だけで2回も聴いた。これから聴き込んでいくのが楽しみ。
さて急に話が変わるけれど、ドリームキャッチャーというものを知っているだろうか。ボクはスティーブン・キングの小説でその名前を知り、ちょっと調べてみた。
アメリカインディアンのオジブワ族に伝わるものらしい。このドリームキャッチャーは夢を変える力を持つと信じられている。明晰夢でいつも夢を好き勝手に変えているボクにすれば、なかなか興味深いアイテム。
「悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、良い夢だけが網目から羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入る」と言われている。もし本当ならいい夢ばかりを見られるということだね。だけど引っかかった悪夢はどうなるのか?
そのことをテーマにした小説がある。
『ドリームキャッチャー 4』スティーブン・キング著という小説。全4巻のうちの最終巻をついに読了した。第3巻までの内容については『想定外のコラボにニンマリ』という記事に書いているので参照を。
いやいや、本当に面白い小説だった。2003年に映画化もされていて、スティーブン・キング本人によると彼の映画化作品で最高の作品になっているそう。そう言われたらぜひ映画も観なければ。
やや哲学的な、そしてスピリチュアル的な結末だった。ただ単に恐怖をあおるという内容じゃなく、人間の心理や記憶について考えさせられる素晴らしい作品だったなぁ。
ジョーンジーの身体を乗っ取った宇宙人の目的は、人口の多い貯水池を探して宇宙人が持つ恐ろしい寄生生物を人類に拡散することだった。それを防ごうとするジョーンジーの親友であるヘンリーは、彼たち4人の親友に超能力を授けたダディッツのパワーを借りて事件を解決する。
結果として宇宙人も、そして彼らの命を狙っていた軍人たちも命を落とす。そして愛すべきダディッツも……。生き残ったのはジョーンジーとヘンリーの二人だけだった。
命を落としたダディッツという知的障害を持つ人物は、とてつもない超能力を持っている。ヘンリーたち4人の親友にとって、5人目の友人であるダディッツはまさにドリームキャッチャーだった。4人の悪夢を取り去り、不思議な力を授けていた。ただそれは両刃の剣でもあった。
ミスター・グレイという宇宙人は、ダディッツというドリームキャッチャーにつかまった悪夢だった。その悪夢が具現化してしまったことで、人類が絶望の危機に瀕した。宇宙人は単なる胞子のような存在だったのに、ダディッツのパワーによってミスター・グレイという怪物を生み出してしまった。
読んでいない人にはわかりづらいかもねw
主人公の4人の意識が、暴走する宇宙人を創造してしまったということ。そのパワーの源がダディッツだった。なかなかうまくひねってあるので、映画ではどのように表現されているのかとても気になる。最新リメイクの『IT』も観たいので、久しぶりにTSUTAYAに行かなければ。
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