未来のマクドは昆虫バーガー?
動物は食べなければ生きていけない。ヴィーガンの人であっても不食で生きていくのは無理。だから食料の確保は人類にとって欠かせない。
地球環境の維持という立場で考えると、牛のゲップから発生するメタンガスは無視できないものらしい。地球温暖化を促進することになってしまう。だからといって国家が国民に対してヴィーガンを強制することは不可能。アメリカの禁酒法時代のように、食肉がマフィアの資金源になってしまうだけだろう。
必要な栄養素だけを摂取できる完全食品というものもあるけれど、一部の人をのぞいてそれを続けることは困難らしい。ほとんどの人は食べるという楽しみを奪われることで精神を病んでしまう。
こうなると肉牛を育てるのではなく、牛肉細胞を培養することはできないのか? という声が出てくるのは当然。これなら動物の命を奪うことなく、科学的な技術によってタンパク質を摂取することができる。そしてそれは理論的には可能で、かつ意外に簡単らしい。
ところがコストが半端じゃない。牛の細胞を培養するのに、栄養源として血清が必要になる。それがなんと1オンス(約28g)当たり850ドル(約92,300円)もするらしい。これがネックになって研究が進まないそう。
そこで考えられているのが昆虫。
同じ培養肉でも、牛より「昆虫」のほうが高効率? ラボ生まれの“培養昆虫肉”の現実味
牛の細胞を使った培養肉のコスト問題は、昆虫を使うことで解決するそう。昆虫の細胞は環境に適応していて、とにかく丈夫で培養が容易。血清のようなものを使わなくても、低コストで培養が可能とのこと。その要因が記事にはこう書かれている。
「気温、塩分濃度、pH値など、あらゆる条件が激しく変化する狭い場所で生き抜くために、昆虫たちがいかに進化してきたかがそこに表れていると思います。そんな環境にあっても生き延び、子孫を残してきました。わたしたち哺乳類が、寒暖差の少ない、ごく限られた環境でしか生きられないのとは対照的です」
昆虫ほど優れた生物はいないということだろうね。キノコを昆虫肉の核にすることで、肉の食感を出すことが可能らしい。ただ味に関しては、なんらかの処理がされるんだろうな。もちろん見た目も昆虫の痕跡が残っていないことを願う。だって細い足なんかが見えてたら無理!
実用化にはまだまだ問題があるとのこと。昆虫を食肉化することで、環境に与える『ライフサイクル分析』が必要にってくるそう。もし自然の摂理に反することになれば、地球から何らかのしっぺ返しがあるかもしれないからね。
もしこの研究が実用可能なものになるとしたら、令和生まれの子供たちが成人するころ、マクドナルドでは昆虫バーガーが主流メニューになっているかもしれないねw
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