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高羽そらさんインタビュー

ホラー脳の毒抜きに最適だった

ここのところ観ている映画はホラーばかり。『IT 』の劇場版とテレビ版、そして『ドリームキャッチャー』と立て続けに観たので、頭のなかが完全にホラー一色になっている。いま読んでいる小説もスティーブン・キングのホラー小説。

 

そのうえ毎日書いている新作の小説が、これまた連続殺人鬼を扱ったホラー。インプットもアウトプットもホラーばかりなので、ちょっと毒抜きしないとヤバい気がしている。

 

ということで選んだのは、アン・ハサウェイが出演する映画。彼女の恋愛映画を観れば、きっと毒抜きができるはず。

 

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『ブルックリンの恋人たち』(原題:Song One)という2014年のアメリカ映画。

 

先日Instagramで第二子の妊娠を公表したアン・ハサウェイ。そのときの写真でも二児の母には見えないほどキュートだったけれど、五年前のこの映画の彼女も本当に可愛かった。ショートカットの髪がいい雰囲気だったなぁ。

 

ストーリーはとてもシンプル。博士号を取得するためモロッコで研究生活を続けていたフラニーをアン・ハサウェイが演じている。半年前に大学を辞めてミュージシャンになると宣言した弟のヘンリーと大げんかをした。

 

自分が言い過ぎたと思いつつ、素直になれずに音信不通になっていた。ところが母のカレンから電話があり、ヘンリーが交通事故で意識不明になったと連絡があった。

 

ニューヨークに戻ったフラニーは、なぜヘンリーに謝罪しなかったのかと激しい後悔に苦しむ。少しでも弟のことを理解しようと思い、彼の日記を読みつつヘンリーの足跡をたどる。彼が聴いていた音、匂い、風景まで感じようとした。

 

その過程で、ヘンリーが大ファンだったジェイムズという著名なシンガーと知り合いになる。ヘンリーの看病を通じて、やがてフラニーとジェイムズは互いに惹かれていく。そして愛し合うようになるけれど、二人の進む道が相容れないのは見えていた。

 

ジェイムズがニューヨークにいる時間は限られている。新しい曲作りに苦しんでいたジェイムズだけれど、フラニーとの恋によって新曲を完成させる。その曲を病室で演奏した直後、意識不明だったヘンリーが目を覚ます。

 

そこからが切ないんだよね。ようやくヘンリーと和解したフラニーは、ジェイムズが去ったことを知る。フィラデルフィアの最終コンサートが終われば、ベルリンでのレコーディングがあり、二人の道はすれちがってしまう。

 

フィラデルフィアに向かい、コンサート会場にたどり着いたフラニー。でもチケットは完売で入れない。映し出されたモニターでは、病室で演奏された新曲が披露されていた。

 

「この曲を聴いたのはまだ二人だけです。自分の気持ちを吹っ切るためにも、この場でこの新曲を演奏します」とジェイムズがモニター越しに語り、病室でのメロディを口にした。

 

吹っ切るというジェイムズの言葉を耳にしたフラニーは、彼の車に伝言を残して去る。そこには二人がふざけて歌いあったときのCDが封筒に収められていた。というような切ないラスト。

 

人によっては盛りあがりのないつまらない物語だと思うだろう。だけどボクはこの映画が好きだなぁ。ドラマティックな恋愛物語にはない、静かで優しい大人の恋が描かれていた作品だと思う。そこには嫉妬も憎しみもなく、互いに相手を思いつつ別の道を進む。

 

そんなピュアな二人の姿を見たからこそ、ホラー脳の毒抜きができたんだと思う。おぞましい殺人や怒りの描写ばかり読んだり書いたりしていたからね〜www

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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