二極化の流れは止められない
最近になって、ますますFacebookのタイムラインに嫌悪感を覚えるようになった。特に政治がらみの記事。
先月の21日に参議院選挙が行われた。まぁ、その前後は仕方ない。だけど3週間も経ったいまになっても、支持する政党や候補者に関する記事をアップしている人がいる。これがまじウザい。
ところがTwitterだと気にならない。目障りに感じるのはFacebookだけ。その理由は匿名性の強弱かもしれない。Twitterは匿名や裏アカが浸透しているから、どんな過激な発言を見かけてもスルーできる。そんなものだと思っているから。
だけどFacebookは実名で登録している人がほとんどなので、ウザいのはその人の顔が見えるからだろうな。Twitterよりは人物像をイメージしやすいので、いい意味でも悪い意味でも、政治や思想的な信条をリアルに感じてしまう。
そう思うと、人間は見た目ではわからない。世論調査で支持政党なんかが公表されるけれど、世代別や性別によってひとくくりにされていることが多い。例えば20代の人は自民党支持が70パーセントなのに、高齢者は野党支持が多いとか。
でも世代間の格差よりも、同世代でもっと大きな分断が起きているような気がする。
これはなかなか面白い記事だった。参議院選挙の結果を受けて、これまでとまったく違う視点で集めたアンケート結果を総括したもの。詳細な質問をすることで、同じ世代でも二極化していることがよくわかる。
基本的に自民党の支持率は高い。現実的な話をすれば、野党が頼りないということだろう。自民党の強みは大企業だけでなく、中小企業からの支持も得ていること。さらに派遣やアルバイトという人たちの取りこぼしも少ない。反対に野党は特定の層にしか支持を得ていない。
もっとも印象に残っているのが、いまの社会に対してどのような希望を抱いているか? その答えによって支持政党が分かれている。
いまの日本は努力が報われると信じている=与党支持
努力が報われるとは思えない=野党支持
という結果が出ている。さらに、
日本の未来は明るい=与党支持
日本の未来は明るいとは思えない=野党支持
これはとても興味深いアンケート結果だと思う。未来への希望に対して、世代間に関係なく大きく分断している。現状に否定的な人ほど、野党を支持するという傾向が強い。ボクはこの結果に関して、単なるアンケートを超えた深い意味があるように感じる。
これは人間心理に深く根ざした問題があるような気がする。いまの日本の野党は、与党がやることの否定しかしない。民主党政権時代に自分たちが進めていた政策でさえ、野党の立場に立ったら反対している。つまり反対のための反対でしかない。
そんな部分に共鳴する人が、野党支持になるんじゃないだろうか? 何事に対しても否定的で、現状を受け入れようとしない。未来に希望なんか持てない。そうして自己肯定感の低い状態になってしまう。その結果として、野党支持という答えになっているような気がする。
かなり飛躍した発想だというのはわかっている。でもボクはこの記事を読んでそんなことを感じた。社会において間違っていると思うことを変えようとするのはいい。どんどんやるべきだろう。でもただ否定するためだけに何かを変えようとするのは、ますます自己肯定感を失っていくだけのような気がする。
ちょっと考え過ぎかなぁwww
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