いったい何があったのだろう?
世界で起きていることの真実なんて、おそらく当事者しかわからないだろう。その出来事が複雑な要因によって起きている場合、当事者でさえ理解できないまま巻き込まれていることもあるはず。
現在でさえそんな状況だから、過去の歴史上の出来事における真実について、知られていないことがほとんどなんだと思う。例えば先日のブログでも触れた『本能寺の変』がそう。明智光秀によって織田信長が殺されたという事実はまちがいない。
だけど明智光秀が謀反に至った理由については、様々な推論が飛び交っている。家康、あるいは秀吉の陰謀説等を含めると、どれも真実に思えてくる。つまりそれは人間の想像力が入り込む余地があるということ。だから楽しい。真実はひとつに決まっているから、そこにたどり着く過程が冒険のように思えてくる。
そんな想像力を刺激してくれるような謎が見つかった。
標高5000メートルを超えるヒマラヤ山脈のなかにあるループクンド湖の湖岸で、何百体もの人骨が発見された。リンク先の記事に写真がアップされている。おびただしい数の人骨が湖岸に敷き詰められている様子に驚いた。
今月の20日、ハーバード大学の研究チームがこの人骨についての研究結果を発表した。ミトコンドリアDNAを解析すると、3つの民族に分かれていたそう。だけど一度にこれだけの人が死んだのではない。
最初は7世紀から10世紀にかけてで、次は1000年後の17世紀から20世紀にかけての遺体だったそう。だけどなぜこの湖に人が集まり、そしてどのような原因で死んだのかわからないとのこと。
不思議だよなぁ。7世紀のことならわからないかもしれないけれど、17世紀のことがまったく不明だというのが興味深い。インド系やギリシャ系の民族の血が混じっているそうだけれど、普通なら文献なり遺跡なりが残っていそうなものなのに。
いったいこの湖で何があったのだろう?
宗教的な聖地なら、史料が残っていそう。歴史的に知られていない少数民族が争ったのだろうか。でもなぜ1000年も感覚があいていたのだろう。集団自殺ということも考えられるよね。
まぁ、この不可解さがロマンなんだろう。研究が進めば何かわかるかもしれないけれど、きっと真実の多くは闇に葬られたままだと思う。想像力を掻き立てられるよなぁ。
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