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高羽そらさんインタビュー

宝くじの当選は自力か他力か?

ボクは自力と他力について考えることが多い。これは仏教用語的な意味ではなく、文字どおりのこと。

 

このブログのタイトルの質問をされたとき、あなたはどう答えるだろう?

 

宝くじは子供でも知っているとおり抽選によって当選者が決まる。くじを買った本人はどうしようもないんだから、他力としか言えない。

 

その一方で、「宝くじは買わなければ当たらない」ということも言われる。つまり自分の意思で購入を決断する必要があるんだから、それは自力とも言える。

 

この議論は「卵が先か鶏が先か」という言葉と同質で、自力でもあり他力でもあると言える。最終的な事実で他力と判定するのか、最初の意思表示で自力と考えるのか、明確に結論づけることができない。

 

これは宝くじに限ったことじゃない。世の中の出来事は、自力と他力が入り混じっている。自分でどうにかできることと、どうにもできないことが、一つの事象に織り込まれている。だからこそ、人はもどかしくてやきもきすることになる。

 

ボクのように小説を書いていると、まさにその事態におちいることが多い。小説を書くという行為は、圧倒的に自立的要素が強い。日々多大なエネルギーを注いで作品を完成させる。


でも完成した作品をどこかの賞に投稿した場合、その瞬間から他力になる。自分ではどうしようもない。有力なコネでもあれば別だけれど。

 

ボクは過去にある賞で最終選考に残ったことがある。このときに自力と他力の境界線をまざまざと感じることになった。

 

小説を投稿した時点で他力に移行しているのに、最終選考に残ったことを知らされるとどうにかしたいと思ってしまう。その心理状態というのは、いまから思えばひたすら笑えてくる。

 

まずは神頼み。こうなったらキリストでもブッダでもアラーでもいいから、神様にすがりたくなる。他力であることに耐えられず、自力の部分を見つけてどうにかしようとする。それで神仏に祈ろうとする。

 

それ以外には『願掛け』という行為に走ったりする。例えば面倒な大掃除なんかが最適。それをやり終えたら受賞が決まると思い込む。体重がここまで落ちたら、受賞が決まると願掛けする。というように、どうにかして他力を自力に持ち込もうとする。そうせずにはいられなくなってしまう。

 

でも二度ほどこんな経験をして学んだことがある。自力と他力の境界線を意識して、そこから立ち入らないということ。それがもっともベストな方法だと思う。

 

他力というのは本来はどうしようもない。そこに無理やり自力を持ちこむとどうなるか。それは時間を無駄にするだけ。結果に心をとらわれて、本当に自力でやるべきことが手につかなくなる。

 

神頼みや願掛けをやっている時間があるなら、次の新しい小説に向き合うほうがいい。それが『今』自力でやるべきこと。

 

さらに他力への介入は、自然の流れをさまたげてしまうように思う。もし他力部分を手放せば、願いがかなったかもしれない。だけど他力部分に介入することで、決まっていた流れを変えてしまったような気がしている。

 

人間の精神はパワーを持っているから、意識を向けることで何らかの影響を与える。だから他力状態になったら、できる限りそのことを忘れるほうがいい。ボクが最終選考の知らせを受けた過去の事例のほとんどは、投稿したことさえ忘れていた。

 

そして最終的に落選を知ったときは、他力に介入してどうにかしようと日々精神波を飛ばしていたときだった。うまく言語化できないけれど、何となくそんな風に感じている。人間は自力部分に集中するべきで、他力領域に介入しないほうがいい。その流れを妨げるべきではない。そう感じるようになった。

 

なぜ、こんなことを書いているかと言えば、いまのボクがその状況だからwww

 

だから今日もできる限り他力領域に介入せず、いま自分がやるべきことに集中できたと思う。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉は、まさに人生の出来事を象徴していると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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