ボクは『強い女性』フェチかも
ボクの書いた小説をすべて読んでいる妻に何度か言われたことがある。「強い女性が好きだよね」と。
たしかにそうかもしれない。ボクの小説に登場する女性は強いキャラが多い。メンタルだけじゃなく、フィジカルに関しても男まさりの女性が多い。『ゼロの物語』だったら、キアラあたりがそうだろう。
そう思うと、ボクは『強い女性』フェチかもしれない。女性に強さを感じるのは、おそらく出産が理由だと思う。男なので妊娠中の辛さ、そして陣痛や出産時の痛みは理解できない。それでも体重3キロ前後もある赤ちゃんが、肉体を引き裂くようにして出てくるんだよ? 壮絶なことであるのは想像できる。
あの苦痛と恐怖に向き合えるなんて、ボクはそれだけで女性を尊敬してしまう。実際に出産を経験していない女性でも、本能的にその強さを持っていると思う。それを別の表現でいえば『母性』という言葉になるんだろうな。だからチキンなボクは、『強い女性』にあこがれるんだと思う。
そんな『強い女性』フェチのボクにとって最高の映画を観た。
『アンロック/陰謀のコード』という2017年のアメリカ・イギリス映画。
主人公はCIAの女性尋問官。アンロックというのは容疑者を尋問して、完落ちさせた状態を言うらしい。主人公のアリスは優秀な尋問官だったけれど、2012年のフランスのテロで容疑者をアンロックすることができなかった。それでテロを防ぐことができず、大勢の死者が出てしまう。
そのことで罪悪感を覚え、第一線を退いていた。そんなアリスが、任地のイギリスで再びテロリストの尋問を命令される。恐ろしい生物兵器を使ったテロが計画されていて、メッセンジャーを尋問することでテロの標的を暴こうとする。
ところが背後には恐ろしい陰謀が存在していて、アリスは黒幕に利用されたことを知る。さらにフランスでのテロも、自分が同じ人物による陰謀に巻き込まれていたことがわかる。そこで真実を明らかにしてテロを防ぐため、アリスが戦うという物語。新しい映画なのでネタバレはこのくらいにしておこう。
ボクのフェチ心を刺激したのは、このアリスをノオミ・ラパスが演じていたこと。『強さ』ということに関してボクのなかで最高の女性は、『ミレニアム』シリーズのリスベット・サランデルという登場人物。
いろんな女優さんがこのリスベットを演じているけれど、ノオミ・ラパスを超える人はいない。彼女はスウェーデン版の『ミレニアム』でリスベットを演じたことで、女優としてブレイクした。それほどその演技が素晴らしかったということ。
この映画でも見事なアクションと目力を見せてくれているので、彼女を見ているだけで満足できる作品だった。なかなかよくできた物語なんだけれど、少しだけ残念が部分がある。それはキャスト、
マイケル・ダグラスやオーランド・ブルームという有名な俳優を使うことで、ストーリーが読めてしまうんだよね。彼らの演技がいいだけに、ちょっと辛い。最後はこうなるだろうなぁ、というのがわかってしまったのが残念だった。
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