何だか嫌なタイミングだなぁ
昨日、かなり恐ろしい内容が書かれた記事を見た。それは韓国の文大統領のブレーンである人物がインタビューに答えたもの。肩書きは「大統領統一外交安保特別補佐官」というもので、よくわからんけれど影響力がありそうな職名だよね。
「核武装なら米韓同盟不要」「15年で北朝鮮と経済連合」 文在寅氏ブレーン、露メディアに語る
韓国の文大統領が異常なまでの反日政策を取るのは、国内の保守派を抑えて朝鮮半島の統一を成し遂げることが悲願だから。それはつまりアメリカの影響を離れて、中国の傘下に入ることになる。
これは日本にとって看過できない事態で、朝鮮半島の38度線が対馬海峡まで下がってくるのと同じ。日米同盟と対峙するようにして、統一朝鮮と中国が日本に圧力をかけてくることになる。共産主義を望まない韓国の人は日本へ亡命することになり、東アジアにおけるかりそめの平和が一気に崩壊することになりかねない。
もちろん南北統一はそう簡単にはいかない。インタビューに答えた補佐官も、2045年までに統一を果たしたいと述べている。それほど韓国内の反発も強いということだろう。ただし、もっと早くできることがある。
それは北朝鮮と韓国とのあいだで、EUのような『経済連合』を構築すること。行き来を自由にして、両国の経済を活性化するというもの。たしかにこれなら実現可能かもしれないし、見たところ平和の象徴のようにも思える。
ただし北朝鮮は核兵器開発に関して、アメリカとその同盟国から経済制裁を受けている。それを解除してもらうことがなければ、『経済連合』はあり得ない。そこでこの補佐官はこう発言している。
「韓国側が核兵器を保有している場合、アメリカとの同盟の必要性はなくなるだろう。韓国はそのような兵器を持たないため(韓国で)米国の大きな影響が残されている。米国側が韓国と日本にそのような武器を製造することを許可するならば、地域でのその(米国の)影響は著しく弱まるだろう」
ボクが恐ろしいと思ったのはこの発言。アメリカを韓国から追い出すために、核兵器を持てばいいという人物が大統領補佐官をしている。さらに韓国だけでなく、日本も核兵器を持てばいいとまで述べている。頭がおかしいとしか思えない。
こんなこと実際にはあり得ないことで、国際世論が認めない。それでも、そうした思想を持つ人が政治の中枢をにぎっていると思うと恐ろしい。
そして嫌なタイミングでこんなニュースが流れてきた。
トランプ大統領、強硬派のボルトン大統領補佐官を解任。アメリカの対イラン、対北朝鮮政策は軟化か
北朝鮮やイランに対してきびしい態度を見せていたボルトン大統領補佐官が解任された。彼は親日派としても知られている。この出来事は、インタビューに答えていた韓国の補佐官にとっては朗報だろう。
アメリカと北朝鮮との関係が好転すれば、先ほどの「経済連合」構想を進展させることができる。ボルトン氏の強硬的な政策が最適だとは思わないけれど、なんとなく嫌な予感がする。トランプ大統領は再選を意識していて、外交で目立つ実績をあげたい時期。
だから状況によっては、中途半端な形で北朝鮮の制裁が解除されることになるかもしれない。そのまま変な流れにならなければいいんだけれど。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。