進まないと次の道は見えない
ミュージックビデオって本当に面白い。基本的に音楽をアピールするものだけれど、ミュージシャンたちの演技力の高さに驚かされる。ちょっとした映画を観ている気分になるほど。
昨日リリースされたばかりの新曲のビデオがめちゃ面白い。アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、そしてラナ・デル・レイの3美人がコラボした曲。タイトルは『Don’t Call Me Angel』で、11月に公開される『チャーリーズ・エンジェル』映画のために作られた新曲とのこと。
観てもらったらわかるけれど、3人ともめちゃ可愛くてカッコいい。と言っても平和をイメージした天使じゃなく、堕天使という雰囲気。ボクのイチオシはマイリー・サイラス。
彼女はもともとロック魂のある歌手だし、ストイックに肉体を鍛えているイメージがある。Instagramを見ていても、いつもスリムで超絶にカッコいい。そしてこのビデオでは彼女らしい演技力も楽しめる。
そして次のビデオはもっとすごい。カミラ・カベロの新曲で『Lier』というタイトル。彼女の声は天性の魅力があって、歌手としてはフィフィス・ハーモニーを脱退してソロになってから完全にブレイクした。
だけど過去のビデオを見ていて思うけれど、彼女は女優としての才能もあると思う。きっとそのうちハリウッドデビューをするような気がする。このビデオを見ると、ボクの言っていることがわかってもらえるはず。パラレルワールドを描いた作品で、まさにショートムービーと言っていいできだった。
ミュージシャンである彼女たちが女優としての才能を見せるのは、その道をひたすら前進し続けてきたからだと思う。ミュージシャンとしての道を極めることで、新たな道を見出してきたんだと思う。
前に進むことで次の道が見えてくる。そんなことを感じさせてくれる映画を観た。
『Re:LIFE〜リライフ〜』(原題: The Rewrite)という2014年のアメリカ映画。主演しているのは写真のヒュー・グラント。
若いころにオスカーを受賞した脚本家のキース。だけどその後は鳴かず飛ばずで、中年になって仕事がない。ハリウッド映画会からも見捨てられてしまった。困り果てたキースがエージェントに泣きつき、ついに新しい仕事を得る。
それはニューヨーク州の郊外にある、ビンガムトン大学での客員教授の仕事だった。オスカーを取った脚本家だという自負のあるキースにとって、自分が人生の坂道を転がり落ちているようにしか思えない。教師という仕事をバカにして、脚本なんて教えられないとうそぶく。
だけど学生たちとの交流や恋愛を通じて、やがてキースは教師という、自分にとっての新しい道を見つける。そのきっかけとなったのは、彼が教えた生徒の脚本がハリウッドデビューしたこと。
脚本家としてオスカーを取り、同時にどん底も経験している。そんな彼だからこそ、若い学生に脚本について教えることができたんだと思う。それはどんなことがあっても、これまで止まることなく前進してきたからだろう。
シンプルなストーリーだけれど、ヒュー・グラントの演技力が生かされた、素敵で心地いいラブコメディ作品だった。
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