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高羽そらさんインタビュー

面倒な問題を解決する方法

人間をやっていると悩みが尽きない。特に自分の生き方や人生に関わるようなことだと、問題そのものが複雑すぎて考えのまとまらないことが多い。

 

能天気に毎日ブログを書いているように見えるボクでも、日々頭を悩ましている。やってもやっても結果が見えず、途方に暮れそうになることばかり。

 

どうすれば、どこを変えていけば、そのトンネルから抜け出せるか。そんなことで頭がいっぱいになっている。

 

こうした問題は、どうしても悪循環を招きやすい。なぜならいままで生きてきた経験によって、強い『先入観』にとらわれているから。バイアスのかかった視点から思考をスタートさせることで、ものごとをより複雑にしている。

 

正しい答えを導こうとしているのに、問題そのものが歪んでいたら求める答えにはたどり着けない。そのために必要となるのは、固定観念や先入観を放り投げて、すっからかんにしてしまうこと。そうすれば問題の核心が見えて、より的確な答えに近づくことができる。

 

その思考法を『0ベース思考』と言うらしい。とても勉強になる本を読んだ。

 

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『0ベース思考 ───どんな難問もシンプルに解決できる』スティーブン・レヴィット、スティーブン・ダブナー共著という本。

 

著者の二人は大学教授で、過去に経済学関連のベストセラーをいくつも出している。それゆえ理論的だし、何より説得力がある。そしてめちゃめちゃ面白い。

 

先入観や固定観念が、いかにボクたちの思考を阻害しているのか、実例を出してわかりやすく解説してくれている。それはもはや物語と言っていい。だから頭にしっかりと残る。

 

頭が硬いよなぁ、と感じているあなた。ぜひ、この本を読んでみるべき。ちょっとした発想の差で、難問が解決する事例を知ることができるから。

 

ひとつだけエピソードを紹介しておこう。少し古いけれど、ヴァンヘイレンというロックバンドがある。そのバンドのヴォーカリストに、あの『ジャンプ』の歌詞を作詞したデビッド・リー・ロスというミュージシャンがいる。

 

好き放題することで有名な人で、悪評のほうが多い。だけど彼は、あえてその汚名を着ていたらしい。

 

ヴァンヘイレンがライブを行う際、全米のプロモーターにめちゃ分厚い契約書を渡す。そしてその最後の付帯事項がとてつもなく多い。最後のほうには、何曜日にはどんなメニューの料理で、こんな酒を用意しろというものまである。

 

驚くのはm &mというチョコレート菓子について。知っている人ならわかると思うけれど、複数の色のチョココーティングされた小さなお菓子が入っている。そのチョコを楽屋に用意するとき、茶色をすべて省くようにと付帯事項に書かれていた。

 

つまり人間の手でをそれを取り除けということ。なんて理不尽な要求だろう。だけどそれには深い意味があった。

 

ヴァンヘイレンのライブは、かなり重量級の機材を使う。彼らが全盛時のコンサート会場は、施設的に不備のあるところが多かったらしい。だから付帯事項に書かれていたのは、設備の強度に関する内容がほとんどだった。

 

その通りにできていないと、機材がメンバーの頭に落下して命を落とすことになる。だからかなり真剣に書かれている付帯条件だった。そして最後の最後に、そのお菓子のことが書かれている。

 

デヴィッド・リー・ロスは、楽屋に入るとすぐにm &mのお菓子をチェックする。そこに茶色が混ざっていないと、そのままステージに立つ、だけど茶色が混ざっていたら、スタッフに指示して徹底的に設備を調査させたそう。

 

つまり最も知ってほしい付帯条項について、最後の部分まで読んで適切に対応してくれたなら、その会場は問題がないということ。正面切ってお願いしたとしても、いちいち確かめるのは大変。だからこんな方法を思いついたらしい。彼らしいよなぁ。

 

とまぁ、こんなエピソードが散りばめられている。目から鱗が落ちるのをモロに体験できる本なので、オススメだよ〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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